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面倒くさがりの飲食店店員(女)の日常  作者: 美月


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しまった、やらかした

 月曜日。友人と、遊園地の約束をしている日だ。だというのに。

 就寝、1時半。起床、5時半・・・。

 睡眠障害になりかねない。なぜ、私は夜更かししてしまったんだと思いもするが。

(ストレスだな、きっと)

 昨日の単発バイトがなかなかしんどく、心中で、不平不満愚痴悪口のオンパレードであった。

 結構、行動も荒々しくなっていた。

 入ったのが洗い場だったのだが、優先的に洗って欲しい食器について、何回か言われたりした。気持ちはわかる。わかるが、他のコップやら食器やら、入っているゴミの中に紛れ込んだスプーンやフォークの選抜をしているだけでいっぱいいっぱいだったのだ。

 積み上がっていく食器の入ったケース。無駄口叩くと余計に疲労感が増すことを知っているので、集中して作業をこなしていたつもりだ。

 何故なら、水も飲まずに5時間半働いたのだから。よく働いた、昨日の私。

 今日は遊園地だ・・・と、友人と約束した電車に乗ったのだが。途中で気分が悪くなってしまい、電車から降りた。

 友人に気分が悪いことを伝えて、一緒に降りてもらった。一旦トイレに行って少し落ち着いたが、やはり、気分の悪さが治らない。

 友人から、帰るかと提案され、このままでは遊園地を楽しめないと思い、断念。

 そして、駅中のスイーツショップで私は大福20個を購入した。大福、一個100円でつい全種類を買ってしまったのだ。

 朝ごはんを食べてなかったので、大福を3個食べると気分の悪さがさらにマシになった。

 そのまま、岩清水八幡宮に行きたいと友人を誘った。気分の悪さ、どこに行ったと言われそうだが、電車の中からやけに岩清水八幡宮の文字が目に入ったのだから、仕方ない。

 岩清水八幡宮。全国の八幡社の総本宮とも呼べる、一の宮である。駅から、八幡宮への参道入口までは徒歩10分程度。だが、そこから山登りである。と、言っても大体私たちの足なら時間は30分程度だ。

 途中で、トカゲっぽい二匹や蝶々に出会えた。山道を歩いたことですごく癒される。とにかく、木々の葉の色が鮮やかで、木陰がきちんとあり、上から下へと吹き抜けていく風が気持ちいい。

 御本殿にお参り。その後、展望台へ向かった。人も少なく、空の風景も山の上から見える建物の風景にも懐かしさみたいなものを感じる。ベンチやテーブルも少ないながらもあり、私は友人とテーブルに座った。

 木のすぐ側で、自作のお好み焼きもどきを食べながら、友人としばらくゆったり過ごした。

 とても、贅沢な時間だ。吹き抜ける風。飛び回るくまばち。鳥が気紛れにやって来たと思ったら、囀ってまた羽ばたいていった。

 青紅葉から、ちょこんと出ている赤い双葉のようなもの。友人曰く、紅葉の花だそうだ。

 竹細工のサークルが飾ったと思われる作品の数々。

 香りもいい。青葉の匂い、花の匂い。自然の中でゆったりのんびり。

 スマホをいじりつつも、周囲が自然に囲まれているが故に、頭や神経にかかる負担が激減している気がする。友人の表情もどこか柔らかい。

 本当に私には勿体無い友人だ。通常、ここまで予定を変えれば怒り狂ってもおかしくない。

 だが、友人は長年の仕事の経験から、起きたことについて執着せずに、現在できることをやる、という習慣が身についているのだ。

 起きたことについて、常にそれに囚われていると、ストレスフルで仕方ない。

 処世術といえど、友人ほど忍耐強く、心の切り替えがすぐにできる人間も珍しい気がする。

 予定変更などあって当然。日常茶飯事。

 それなら、予定変更に合わせてこちらも対応するという柔軟さ。こういってはなんだが、休職中の友人が、どれだけ有能なのか、一緒にいてよくわかる。感情的ではなく、理性的であるが故にこの人なら仕事を任せても大丈夫という安心感が半端じゃないのだ。しかも、キャリア十年の大ベテラン。本気で職場に戻ってきてほしいと、必死になる雇用側の気持ちもわかる。

 ただ、毎回職場からのメールをみて、友人は気分が沈んでしまうようなのだ。

『ゆっくりさせてくれ、休ませてくれ、とにかく仕事ができる状態じゃないから、今!』

 と、なるようだ。頭が働いていない状態での重大な決断はしない方が良い。友人は有能ではあるが機械ではない。感情もあるし、頭や神経へのダメージを自覚して、仕事から距離を取らなければ保たない!と、休むことにしたのだ。しっかり休ませてあげてほしいと思う今日この頃である。

 友人は夏が苦手だ。職場の同僚も夏が苦手である。私も確かに現在の猛暑が続く夏は、大変だと思うが嫌いかというと、そうでもない。

 夏の風物詩、花火。打ち上げ花火があちこちで上がる。

 夏の手前、京都では6月5日に県祭り(あがたまつり)と呼ばれる祭りが宇治である。コロナ禍では開催されなかったり、規模も縮小されていたが、全面解禁となった現在、かなりの数の夜店が並ぶ。たこ焼き、お好み焼き、りんご飴、クワガタ・カブトムシ、型抜き、輪投げ、くじ引き、射的、綿菓子、金魚すくい、スーパーボールすくい、クレープ、かき氷。焼き肉や箸まき、唐揚げ、フライドポテト、どんぐりあめ、ベッコウアメetc.あと、意外なところで水笛がある。鳥の形をした笛で、水を入れて吹くと、鳥が鳴いているように聞こえる笛である。

 と、出店を回るだけでも楽しかったりする。

 昼はまだ回りやすいが、夜は人・人・人である。危険に配慮して、人が多くなり過ぎれば、一方通行で回ることになる。あと、車道が規制されるので、この日の宇治近辺の道路は、迂回することをおすすめする。

 こんな風に楽しみがいっぱいあるのが夏だという認識なので、昔の楽しい思い出が甦り、わくわくしてくる。

 あと、7月5日と7月6日は京都大作戦である。その日も宇治と城陽近辺の道路は混み合うことを予想しておいた方が良いかもしれない。

 私は仕事かもしれないが。

 夏が来たら、実はやりたいことが一つある。

 蛍狩りだ。蛍が見られる場所が少なくなってきたので、遠出になるが。

 亀岡の方ではまだ蛍がみられるようだったし、奈良の宇陀という地域でも蛍がみられるそうだ。

 川の近くであれば、近場でみられそうな場所は候補として幾つかあるのだが。その辺りも調べてみたいものである。

 さて、長々と書いてしまった。そろそろ、寝る準備をして、今日はさっさと寝てしまおう。

 明日には、体調が戻っていますように。

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