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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
5章 おじさんと帰省

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107話 うるさいお化け

いつものホール。


いつもの匂い。

いつものBGM。


お気に入り台。

派手に負けず、派手に勝てず。

そんな台。


あーーーー。


落ち着く。


「……。」


レバーオン。

リールが回転する。


「……なんかさ。」


横。セイコ。


「戻ってきた感じ、する。」


「……そうだな。」


「……する。」


ユウトも頷く。


止める。

外れ。


「……。」


こんなところが落ち着くなんて。

我ながらどうかとは思う。


でも


レバーオ「ぎゃあああああああああああ!!!」


止める。

外れ。


「……。」


「……そういえば、いたな。」


「いたいたいた。相変わらずうるせぇっ!!!」


ユウト。


上。

いる。


そわそわ見てる。

レバーオンを。

今か今かと。


「……元気だったか?」


一瞬。

止まる。


「……え?あれ!?お、おれ、覚えられてる!?」


「……。」


「やばい!!なんかすげぇ嬉しい!!」


「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」


「うるさいよ。」


「すみません!!」


一瞬だけ、静かになる。


「……。」


セイコ。


「え、なにこれ。」


「叫ぶやつ。」


「雑すぎない!?」


レバーオ「ぎゃあああああああああああ!!!」


「あーーーーー!うるさいっ!!!!!」


セイコが耳を塞ぐ。


「なんなのこいつ、まじで!!」


ユウトが頭を抱える。


レバーオ「うおおおおおおおおおおお!!!」


止める。

外れ。


ビシ、指を指す。

うるさいやつに。


うるさいやつ、

背筋を伸ばす。


「……ここでやるな、うるさい。」


満面の笑み。


「わかったああああああああ!!!」


そのままどこかへふわふわ。


「……なんか、前より近くなってなかった?」


セイコ。


「……そうか?」


「いや近いよこれ!!」


ユウト。


「めっちゃこっち見てるんだけど!!」


隣の島に行ったうるさいやつ。


ちょっとはましに「うおおおおおおお!!!」なったか。


いや、うるさいな。


「あれは?また放置?」


「その内満足するだろ。」


レバーオン。

リールが回転する。

止める


ーーー当たり。


「「「お」」」


ハモんな。


「……。」


音が変わる。

光が強くなる。


「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」


いつものホールはいつもより、ほんの少し。

うるさい。

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