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ジョウカイの父
申し訳ございません。両親と、おじがきたときのことは『白い蝶』をひろいよみしてください。。。
母方の『おじ』という男が来て、頼まれたからだ。
たのまれた? いや、あれは命じられたのか。
ジョウカイはまだ小さかったのであまり覚えていないが、そのおじと、父とが話し合う場で、おとなしくやさしい父の《怒声》というものを、はじめて聞いたのだ。
しかも父は、ふだんはけっして抜かない刀をぬいていた。
おもいかえすと、なんだかどこかがこそばゆいような気になる。
あの父が、こどものためにあそこまで怒るとは。
先日、ひさかたぶりに会いに行った両親は、あいかわらず仲睦まじく暮らしてはいたが、父は、
――― 母とちがって、歳をとっていた。




