あおば(練習の人)のアピールはダメダメだ
仮デートと言っているあおばが一番照れてるのはどう言うこと
しゅい・なぎと・ひばりのアピールが終わり、
せなは真っ赤になって震えていた。
「む、無理……恥ずかしい……!」
そして――
あおばが勢いよく手を挙げた。
「はい!! 俺!!
俺もアピールする!!」
「「「「あおばはいい!!!」」」」
「なんでだよ!!
みのとの練習だって言ってんだろ!!
俺だけ仲間外れとか嫌なんだけど!!」
せなはため息をつき、
観念したように言った。
「……もう……
しょうがないから……
あおばも……やっていいよ……」
「よっしゃああああああああ!!!」
「なんで許すんだよ!!」
「お前の優しさは時々罪だぞ!!」
「……せなさん……優しすぎます」
せなは顔を覆って震える。
「だって……
あおばも……
頑張ってるし……」
あおばは一瞬固まった。
――
あおばは胸を張ってせなの前に立つ。
でも、せなの顔を見た瞬間――
息が止まった。
「……っ……」
「……あおば……?」
あおばは視線を逸らし、
耳まで真っ赤に染めながら、小声で言う。
「……あのさ……
俺……みのが好きなのは……
分かってるだろ……?」
「……うん」
あおばは深呼吸する。
でも、せなの顔を見るとまた呼吸が止まる。
(……なんで……
こんな近いと……
息、止まんの……?)
「……でも……
せなが泣いてたら……
胸がぎゅってなるし……」
「……っ」
「笑ってたら……
なんか……嬉しくなるし……
怒ってても……
……反則みたいに……
かわ……」
最後の「かわ……」は
ほとんど聞こえない。
「今なんて言った?」
「言ってねぇ!!」
「言っただろ」
「言ってねぇって!!」
ひばりは静かに微笑む。
「……あおばさん、照れていますね」
あおばは顔を覆い、
さらに小声で呟く。
「……だって……
せな……
近いと……
なんか……
変な感じになるんだよ……
みのとは違う……
でも……
大事で……
なんか……
怖い……」
せなは胸がぎゅっとなって、
思わず微笑んだ。
「……あおば……
ありがと……」
その瞬間――
あおばの呼吸が止まった。
「……っ……
……やめろ……
そんな顔……
反則……
無理……」
声は完全に小声。
せなにしか聞こえない。
「小声で限界迎えるなよ」
「お前が一番動揺してんじゃねぇか」
「……可愛いですね」
「可愛いって言うな!!
もし、言われるとしても、みのに言われたい!!」
「そこは正直なんだ……」




