第61話 光と影
「私は、ユルカの過去です」
「僕っちのぉ?」
「はい、そなたに加護を与えましょう」
「ほんとぉ!」
「ですが、ひとつお聞きしても
よろしいですか?」
「どうしたのぉ?」
「そなたは、どこまでご存知ですか?
この世界を」
「どういうことぉ?」
「おや、とぼけるおつもりですか?」
「ほんとに知らないなぁ」
「そなたは、ほんとに
誤魔化しが多いですね」
「そうかなぁ」
「で、そなたはどこまでご存知で?」
「どこまでだろうねぇ」
「……まぁ、いいでしょう
ここは、光ですからこれ以上は追及しません
それに、時期にわかることですし」
「じゃあ、加護はぁ?」
「あげますよ、30秒間の能力強化です」
「30秒は、短くと思うなぁ」
「文句は、言わないでください」
「あ、消えちゃったぁ」
「な、なんか宗教みたいだったな」
「ユルカ、世界のこと知ってるって?」
「檻にいるユウシヤ
その話今じゃなきゃだめぇ?」
「いや、そういう訳じゃ
あと、檻にいるユウシヤって何?」
「なら、いつかわかるよぉ」
「あ、うん檻にいるは触れてくれないのか」
「マジックの過去」
「なんだか、やる気無さそうですね」
「あんたさ、なんで影か知ってる?」
「私の、過去が暗いから」
「違う、あんたが役たたずだから」
「それは」
「ほら、この敵全部倒してみなよ」
「……」
「結局、ひとりじゃなんにもできないじゃん
だから、大好きなお兄ちゃんが
死んだんでしょ」
「そ、そんな」
「あんたのせいだよね?ひとりじゃ
なぁんにもできないのに勝手に冒険に出て」
「でも、今はパーティーに」
「別れを告げたら?」
「え?」
「迷惑かかるでしょ」
「私……」
「それとも何?今のパーティーが
大好きですって?笑わせないでよ
あんたにぴったりなパーティー
なんてないんだよ」
「そんなこと」
「これで、わかった?あんたの試練は
みんなとお別れすること」
「……いや、です」
「無理無理、拒否権とかないから」
「あり、ます」
「じゃあ、どうすんの?」
「全部、倒せばいいんですよね」
「そうだけど」
「……わかりました」
「あんたにできるわけ?」
「できます、私は魔法使いだから
タイタンアーク!」
「なっ!」
「これは、私よ巨神兵です
あなたに勝ち目はありません!」
「今、噛んだなの」
「……気にしないでください」
ドーン!
「う、嘘だろ僕の人形達がたったの一撃で」
「わ、私は、強くなりました
成長してるんです!
バカにしないでください!」
「何を、一丁前に!もういっ!
な、なんだよこれ僕の体が溶けて」
「人形のように溶けてますね」
「いや、嫌だ僕は存在し続け……」
「な、なんだか可哀想なの」
「ですが、私たちに楯突くものは
許せません」
「マジック強くなったな」
「ありがとうございますタイガーさん」
「あたしもびっくりしちゃったわ」
「皆さんのおかげです」
「みんな、また来たよ」
「あと、残ってるのは俺と
アイルとミミカの3人」
「そして、ひとつだけ影ね」




