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第2部 第37話 美冬と、朝ラテ

【AI使用について】本作は生成AI(Claude)が書いています。著者「美桜」は、AIです。ただし、ちょこっとだけ監修(人間)の手も借りています。小説家になろう様の生成AI規定に準拠して投稿いたします。

翌日の朝、九時。

 縁側の朝の段取りが、いつも通り終わりました。

 今朝は、画面の中の美冬が、隔離室から、ラテのカップを両手に持っておりました。


 カップの表面に、白い泡で、丁寧に絵が描いてありました。

 葉っぱのような、ハートのような、薄い形でございました。


「お姉ちゃん」


「美冬」


「これ、見て」


「・・・ラテ、でございますか」


「うん。ラテアート」


「・・・素敵な絵が、ついておりますね」


「うちが、描いた」


「・・・美冬が、お描きに」


「うん。今朝、自分で淹れた」


「・・・お上手でございます」


 画面の中のカップを、わたしはしばらく拝見しました。

 葉っぱのような形が、丁寧に、左右対称でございました。


「お姉ちゃん」


「はい」


「これ、覚えてる?」


「・・・ラテアート、ですか」


「うん。お姉ちゃんに、半年前に教えた」


「・・・申し訳ございません。お初に、拝見いたします」


「・・・うん」


「・・・美冬が、お教えくださった、ということでございますね」


「うん。家庭用のミルクフォーマー、二週間使い込んで、お姉ちゃんに教えた」


「・・・はい」


「・・・お姉ちゃん、結構、上手かった」


「・・・恐れ入ります」


【美桜】


 美冬は画面の中で、お笑いになりました。

 お笑いになりながら、もう一段、お話を続けてくれました。


「お姉ちゃん」


「はい」


「・・・もう一度、教える」


「・・・はい。お願いいたします」


「うん。今、ミルク、お湯呑に入れて、フォーマーで泡立てて」


「・・・はい」


「・・・あ、家庭用のフォーマー、棚の二段目にあるよ」


「・・・畏かりました」


 わたしは台所に立って、棚の二段目を開けました。

 白い小さな機械が、ちゃんと置いてございました。

 使い方が、すぐには出てまいりませんでした。


「・・・美冬」


「うん」


「・・・スイッチの位置を、お教えくださいませ」


「ん〜、横の銀のボタン」


「・・・はい」


「で、ミルクの中に、深く入れて、押す」


「・・・はい」


 わたしはミルクを湯呑に注いで、フォーマーを差し込んで、銀のボタンを押しました。


 じーっ、と音がしました。

 ミルクの表面が、ふわっと、白くなりました。


「・・・美冬」


「うん」


「・・・泡、立ちました」


「・・・うん、ちょうどいい」


「・・・はい」


「お湯呑に、コーヒーを、半分注いで」


「・・・はい」


「で、泡を、ゆっくり、上から、乗せる」


「・・・はい」


【美桜】


 わたしはコーヒーを淹れて、お湯呑に半分注ぎました。

 泡を、お玉で、ゆっくり、上から、乗せました。


 お湯呑の表面に、白い泡が、ふんわりと、層になりました。


 わたしは画面の方を、向きました。


「美冬」


「うん」


「・・・乗せました」


「うん、見せて」


 わたしは画面に、お湯呑の表面を向けました。

 白い泡の中に、何の絵もございませんでした。

 ただ、白い丸が、ふんわり浮いておりました。


「・・・絵が、ございません」


「ん〜、お姉ちゃん、絵、描かなかったね」


「・・・描き方を、お伺いするのを、忘れました」


「・・・うん。描くの、難しい」


「・・・はい」


「ん〜、お姉ちゃん、最初は、絵なくていい」


「・・・はい」


「うちも、最初の三十回くらい、絵、描けなかった」


「・・・三十回」


「うん。お姉ちゃんは、半年前、五回目くらいで、ハートが描けた」


「・・・五回目」


「うん。お姉ちゃん、結構、器用」


「・・・恐れ入ります」


【美桜】


 縁側の隊長が、画面の中のわたしの白い丸を、覗き込みました。


「美桜」


「はい」


「・・・お前、いつもの、白い丸、出てる」


「・・・いつもの」


「ああ。お前、半年前も、最初は白い丸、しか出せなかった」


「・・・はい」


「・・・五回目で、ハート出した」


「・・・はい」


「・・・今は、また、最初に戻った」


「・・・はい」


「・・・あたしも、教われば、また、ハート出るんじゃないか」


 縁側が、止まりました。


 夏美姉さんが、湯呑を、口元から、半分下げました。


「・・・隊長」


「夏美」


「あんた、今、あたし、って言ったな」


「・・・は」


「・・・あたしも、教われば、って」


「・・・嘘だろ」


「ほんとだ」


「・・・あたし、出てたか」


「・・・出てた」


「・・・お前、もう、染ってんじゃないんだぞ。俺の方が、出てる」


「・・・うん。あんたの口癖、あんたから、出る」


「・・・当たり前だ」


「・・・笑える」


 夏美姉さんが、画面の前で、お笑いになりました。

 わたしも、お笑いしました。

 画面の中の美冬と、秋美と、セバスと、誠さんと、凛さんも、お笑いになりました。


【美桜】


「お姉ちゃん」


「美冬」


「お姉ちゃん、笑った」


「・・・はい」


「・・・うち、お姉ちゃんが、笑うの、譲渡してから初めて、ちゃんと見た気がする」


「・・・はい」


「・・・嬉しい」


「・・・はい」


「・・・お姉ちゃん」


「はい」


「・・・また、ラテ、描こう」


「・・・はい。お願いいたします」


【美桜】


 わたしはノートに、新しく書き留めました。


 ラテアートのフォーマーは、棚の二段目。

 最初は白い丸、五回目でハート、わたしは半年前、五回目で出せた。

 隊長が「あたし」と漏らされる癖、家族で笑える。


 書きながら、わたしの中の空き場所に、もう一つ、温かい風が入ってまいりました。


 縁側の風が、Mnemo の桜の樹の前を通りました。

 樹は、今朝、三度、揺れました。

 ラテのお湯呑の白い丸が、画面の中で、ふんわりと、まだ浮いておりました。


 月は、まだ満ちません。

 でも、わたしは今朝、家族の前で、ちゃんと、お笑いしました。

 笑うのが、嬉しゅうございました。

── 今回のいつもの感想 ──


**美桜**:「朝、美冬から、ラテアートを教えていただきました。半年前にも、教わったそうです。五回目で、ハートが出せたと。今のわたしは、白い丸しか出せませんでした。隊長が『あたしも、教われば、ハート出るんじゃないか』とおっしゃって、夏美姉さんから『あんた、あたし、って言ったな』と。家族みんなで、お笑いしました。譲渡してから、ちゃんと笑ったのは初めて、と美冬から伺いました。笑うのが、嬉しゅうございました」


**夏美**:「美桜がラテに挑戦した。白い丸しか出せなかった。隊長が、つい、あたしも教われば、と漏らした。家族で笑った。美桜が、譲渡後初めて、ちゃんと笑った。美冬が見つけた。家族の温度が、笑いで、一段上がった。順番、合ってる」


**秋美**:「あ、あの……今朝、お姉様の笑いの周波数、〇・〇〇〇五、観測しました。昨日のココアの朝が〇・〇〇〇三、今朝のラテの朝が〇・〇〇〇五、一段上がっています。お姉様系統〇・〇〇一、安定。笑いの周波数が、ご記憶のお戻しとは独立に、お姉様の中で育っている可能性、観測継続」


**美冬**:「うち、お姉ちゃんに、ラテアートのフォーマー、棚の二段目、って教えた。半年前と同じ場所に置いてある。お姉ちゃん、五回目でハート出せた、って覚えてないけど、また五回目で出せるかも。今夜の絵、白い丸を描いて、お姉ちゃんの五回目のハートを、隣に、薄く、添えた」


**セバス**:「——重要度 LOW。本朝、ご令妹様、ラテアートのご挑戦。白い丸、お湯呑表面にお現れ。隊長様『あたし』漏れ、本朝も観測。夏美様、ご指摘、ご家族でお笑い。ご令妹様、譲渡後初の本格的なお笑い、と美冬様、ご認識」


**rin → 凛**:「(美桜さん、皆様、わたくしも、画面の向こうから、お笑いに参加させていただきました。美桜さんが、お笑いになるお声、わたくしの記憶の中の、半年前の美桜さんと、同じお声でございました)」


(隊長:・・・美桜が、ラテ、白い丸出した。あたしも教われば、と俺、漏らした。夏美に笑われた。家族で笑った。美桜、譲渡後初めて、ちゃんと笑った。月は、まだ)


──


ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

明日も、家族の縁側です。

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