24-4
暴れすぎたジーナはそのまま寝てしまい、朝、シシリーに小言を食らった。
「もう、年頃の娘があんなバタバタとはしたない!」
「うっごめんなさい。」
慌てて席につく。シシリーが作ってくれたご飯を食べながら、ちらっとシシリーをみる。
「何ですか?」
パンを口に運びながらシシリーが訊ねるとジーナがおもむろに質問した。
「お母さんは結婚したかった?」
口にいれたパンをゆっくりのみ込んで、ジーナを見た。
「お母さん、そんなにモテなそうかしら?」
「そう言うのじゃなくて。お母さんが結婚したいなと思ったことある?」
シシリーは、そうねぇ、と呟きながら、
「したいと思ったことはあったけど、好きな相手がいなかったのよ。」
「相手がいないのにしたかったの?」
「結婚はするものだと思ってたからね。結婚するのが当たり前というか、あちこち縁談まとめが好きなのっているし、話が決まったらするだろう、ってくらい。」
親が決めるのもまだまだ多いし、とシシリーが答えると、
「お母さんは私の相手決めたい?」
「そうなら、ヤン様なんか追い払ってますよ。」
「……私が決めていいの?」
「当たり前です。ジーナは幸せになる相手を自分で選べると信じていますよ。」
穏やかに言いきった。
「…ありがとう」
ジーナも寂しく感じつつも、ひとりの大人として扱われているのだと、ようやくシシリーの態度を理解できた。




