あとがき
『小説家になろう』で初めて小説を投稿してから約八ヶ月。
本作「黒刀」はひとまず完結という形で終えることができました。
構想自体、実は二年前ぐらいからあったのですが、色々と試行錯誤を繰り返してこの形になりました。
本作を書くきっかけになったのは色々とありますが、学校の授業で「冤罪」のことを学んだことがそもそもの始まりだと思います。
そこに自分自身の体験などを織り交ぜ、何となく浮かんだアイディアを入れていくところで「黒刀」は一つの物語となっていきました。
作品を執筆していく中で一番意識したのは主人公である音坂稜の心理描写をなるべく使わないことだと思います。
稜に関わりを持つ周りの人々の視点から、稜を描くことで彼の悩み、怒り、苦しみ、悲しみといった感情を表現していきたいと考え、あえてこの形で進めていきました。
最初は稜と智彦を高校生にして出そうとか、稜と智彦は同じ裏組織に所属していて途中で敵対する展開にしようとか、僕自身も色々と迷いながら書いていました。
作品を一つ仕上げるのは本当に大変なことだなあと、「黒刀」を通じて改めて自覚しました。
今後の予定は決まっていませんが、また日頃の活動で思い浮かんだアイディアがどんどんと膨らんで作品としてスタートできるなら、また新しい小説を書こうかと思います。
拙い文章、誤字脱字があるかと思いますが、ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
かとぶ