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『たかしノート』異世界に飛ばされた黒歴史。  作者: 大河そうじ


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13/13

13話

 カーブミラーに長ネギを持った漆黒の鎧人間が映る。

 

 そうか、召喚前に戻ったのか。

 

 前からトラックが来る。

 

 避けられない!!


 僕は目を瞑った。

 

 強い衝撃が僕の身体を襲う。


 ……?


 痛くない?

 

 目を開けると跳ね返されたトラックが見えた。


『えっ?』


 ここは日本だよな…?


 装備も残ってるし。


 まあ、いい。


 とりあえず家に帰るか。


『だ、大丈夫なんですか?』


『あ、はい。大丈夫です』


 大きな音がしたからか。


 近くの住民が出てきた。


『えっセイバー?』


 その声に振り向いたら。


 中学校の同級生だった。


『いえ、違います。人違いです』


『その声、セイバーじゃん』


 彼は視線を僕の身体の上から下まで走らせた。


『その格好。お前マジだったんだな』


 まずい、なんか勘違いされてる。


『いや、違…これは異世界に行ってて!!』


『いや、ごめんたかし。お前本気だったんだな。弄って悪かった』


『待ってくれ!!僕はもう卒業したんだ!!』


『大丈夫だ、たかし。もう休め』


 この流れは良くない。


 考えろ。


 そうだ!!証拠を見せれば!!


 僕は長ネギを空に向けた。


 そして、唱えた。あの言葉を。


『シャイニングセイバァアアアアアア!!!!!!』


 その言葉と共に。


 一筋の光が空に向かった。


 彼に顔を向けると。


 驚いた顔をしていた。


『えっ何これ?』


『シャイニングセイバーだよ』


『うん、そうか…』


 そのとき、遠くからサイレンが聞こえてきた。


 …パトカーだ。誰か呼んだのかな。


 事情聴取された。


『君、その格好はなんだい?』


『いえ、異世界に行ってて…』


『どういう意味?鎧着て長ネギ持ってるとか意味が分からないのだけど』


『僕もそう思います…』


『とりあえず詳しい話が聞きたいから署まで乗って』


『えっ?』


『君、怪しすぎて帰せないよ』


『はい…』


 僕はパトカーに乗ってこの場を去っていった!


 …。

 

『夢って諦めなければ叶うもんなんだな。アイツは夢を叶えたんだな…』



 同級生はそう呟いた…。

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