灯る方へ 灯る方へ
曇りガラス越しに見えた
僕はまだ震えていた
正しさばかりを抱きしめて
僕より弱い誰かを犠牲にして踏みつけていた
許されたいわけじゃなくて
ただ息をしたかっただけで
言い訳を重ね重ね
まだ胸の奥で泣いている
灯る方へ
灯る方へ
手探りでも進めるように
間違いだらけの足を引き摺る
そっと照らす微かな光
戻れないと知りながら
それでもまだ願ってしまう
もう一度だけやり直せたら
そんな弱さを抱きしめていた
穢らわしい喧騒に紛れて
聞こえなくなった心拍を
拾い集めるように歩いた
悪童から見つからぬように
灯る方へ
灯る方へ
滲む景色を引き連れて
嘘も痛みも危ない薬飲んで飛ばす
それでも僕は生きていく
いつかは風に溶けるだろう
白く滲んだ朝の中で
新しい僕を探している




