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灯花はわたしの飴を舐めたいへんたい9

何回も書き直してたら更新が遅れちゃいました! ごめんなさい!

 次の瞬間。

「はあむっ」

 灯花が小さな口を大きく開けて、再びわたしのくちびるを覆ってくる。

「……むっ」

 さっきと同じ人工呼吸みたいな、口を口でふさがれちゃうキス……。

 と思いきや、灯花はそのまま舌を突き出すように動かして、わたしの上くちびると下くちびるの少しだけ開いた隙間にねじ込んでくる。

「れぇ……っ」

「あっ……えっ」

 やわらかくてあつあつでぬるぬるの舌が、くちびるの隙間からゆっくりと口の中に入ってくる。

「れ……えっ」

 口の中を侵食されるぬぷっという刺激に目が回って、反射的に口を閉じちゃいそうになる。けど、今口を動かしたら灯花を傷つけちゃう……って思うと躊躇してしまって、わたしは固まったまま動けなくなる。

 ……や、やっぱり口開けちゃだめだったかも。

 そう後悔してる間にも、灯花の舌はわたしの口の中を進んでくる。

 ぬぷ、ぷっ。

「……あ、えっ!」

 溜めさせられていた唾液のせいでただでさえいっぱいだった口の中が、灯花の舌でさらにいっぱいにさせられて、声にならない声が出る。ぬるぬるの中が強引に押し広げられるような圧迫感に、胸がきゅんとなって、なんだか呼吸ができなくなる。

 でも、灯花は許してくれない。わたしの口の中に押し込んだ舌を、そのまま、「れえ……ろ」と動かしてくる。

「れえろ……れろっ」

「……あむっ……むっ」

「れろれろっ……れ、ろ」

「んむむっ……あっ!」

 わたしの口の中で、わたしの唾液と灯花の小さな舌がとろとろと絡み合う。……こんなの初めての経験すぎて、くすぐったいのか痛いのか苦しいのか全然わからない。怖くなって思わず、「んあ!」と顔を灯花から逸らそうとするけど、あいかわらず身体に力が入らなくて、あごに添えられた灯花の手から逃げられない。灯花に無理矢理口の中をかきまぜられる。

「れろっ……れーろっ」

「むっ! ん……っ」

「れろれろ……れ……ろっ」

「……んむっ!」

 灯花の舌が動く度に、口の中がぬるぬるでこすられる。そのたびにふれられた場所に電気が流れるような感じがして、わたしは、「んあ……っ」とますます口を開いてしまう。するとそれに合わせるように灯花の舌の動きは大きくなって、口の中を好き勝手にいじめてくる。

「れ……ろっ」

「ん、あっ!」

「れえろ……れろっ、れろれろ……っ」

「んっ……んあっ、ん、あっ!」

 ゆっくりと動き続ける灯花の舌。 それを受け入れるように口を開いたまま動けないわたし……。

 しかも時折、灯花が、「はあむっ」とくちびるを動かしてわたしの口を覆いなおしてくるから、唾液まみれのくちびるがこすれるにゅるにゅるとした感触と、ちゅぷっという唾液同士が重なり合う音がして、胸のきゅんきゅんが激しくなる。

 でもその間も、灯花は舌の動きを止めてくれない。口も耳も胸もおなかも頭も限界なのに、「れぇろ……」とわたしの口の中をかきまぜて、「はぁむ……」とくちびるをこすりあわせてくる。

「れろっ、れーろっ」

「んっ、むっ!」

「あーむっ」

「はむっ!」

「れろれろっ……れ、ろっ……あむっ、はあむ……っ」

「んんっ……んむっ! は、む、あむ……っ!」

 口の中は舌でなめられ、口の外はくちびるでなめられる。くちびるが重なる度に唾液がにゅるにゅるとこすれあい、灯花の舌が動く度にわたしの口の中をぬるぬるがなぞってくる。「ちゅぷっ」とか「くちゅっ」とか、わたしの唾液と灯花の唾液が混ざり合う音。いっぱいいっぱいな口の中。全部が全部とろとろで、ふとももの間がじわじわと熱くなる。

 こ、これ……、ほんとに、だ、だめ……っ。

「んんんっ!」

 わたしは助けを求めるように、あごに添えられてる灯花の手をぎゅっとつかむ。やっぱり力は入らなくて、花の手を引きはがすことはできないけど、ちょっとでも首を逸らして抵抗しないと、このままじゃ……わたしの身体、おかしくなる……。

 そう思った直後。

「れえ……っ」

 唐突に、くちびるを重ねたまま、灯花はゆっくりと舌を引き抜いてきた。

「……っ!」

 唾液でぬるぬるになった熱い舌が引き抜かれる際の、ぬぱー……という思いがけない刺激に一瞬身動きが取れなくなる。刺激そのものはきっとそんなに強くはないはずだけど、灯花に唾液を口から直接なめとられちゃってる気分になって、背中のぞくぞくが止まらない。

 するとそこに追い打ちをするように、灯花はまた、「れ……え」と舌を押し込んでくる。

「あ……えっ!」

 ぬぷぷ……という二度目の口の中の圧迫感。唾液越しに身体の中を広げられちゃうような錯覚。

 思わず喉の奥から声が出ちゃって、胸がきゅんきゅんと苦しくなる。

 な、なんか、へんになる……っ。

 胸の内側からこみあげてきちゃう不思議な気持ち。具体的にはどんな感覚なのかはわかんないけど、わたしの頭をおかしくしてしまういけない気持ち……。

 そのいけない気持ちを押しとどめるように、わたしは全身を縮こまらせる。せめてもの抵抗として灯花の手首を掴んでいた手も離してしまって、胸の横で手をぎゅっと握ることしかできなくなる。

 すると灯花は両手でわたしのあごを掴みなおして、再度ゆっくりと舌を動かしてくる。

「れ、……ろ」

「ん、むっ!」

「れえろ、れろれろっ」

「んんっ……むっ!」

「あむ……れぇろ、れろっ」

「はむっ、んむ、んんあっ!」

 再び始まる口の中のぬるぬる責め。身体の内側をゆっくり溶かされちゃうみたいで、おなかの下の方がぐつぐつと沸騰する。

 しかも、わたしが少しでも抵抗しようとすると、灯花はすかさずぬぱーと舌を引き抜いて、直後ぬぷぷっと舌を押し込んでくる。背中のぞくぞくと胸のきゅんきゅん。すぐにわたしは手をぎゅっとしたまま動けなくなって、そうなるとまたわたしの口の中で灯花の舌がれろ……と動き出す。

「れろっ、れろっ……」

「んむっ」

「れーろっ……、れろれろっ」

「んんっ……、むっ!」

「れぇっ……、れえっ、れえっ」

「……っ! ……あえっ、えっつ!」

「れぇろ、れろっ」

「ん……っ!」

 抵抗できない中、何度も何度もがまんできない刺激を与えられる。

 わ、わたし……、灯花に、好き勝手にされちゃってる……。

 身体のいろんなところがぬるぬるになって、いろんなとこからあふれちゃいそうになる。「だめっ!」って叫んじゃいそうになる。……けど、口の中にたまった自分の唾液と口をふさぐ灯花のくちびるのせいで、実際に聞こえる声はもっとずっとかっこわるいというか、「あ、えっ!」っていう下品な声で、そういうのも全部、死んじゃうぐらいはずかしい。

 でも、灯花はそういうわたしの気持ちまで味わうように、いつまでもいじわるをやめてくれない。わたしのくちびるからとめどなくあふれる唾液を、「あむ……、はーむっ」とくちびるでなめとりながら、繰り返し口の中を舌でなで続ける。

「れろっ……れえっ、はぁむ……れえっ」

「むっ……あえっ……んむっ」

「れぇろっ、はむっ……れろっ……はぁむ、れえっ」

「あ、えっ、あえっ……むっ」

 繰り返されるぬぷぬぷとちゅぷちゅぷ。

 胸の奥がはじけちゃいそうなぐらいどきどきなのに、きゅんきゅんと縮むみたいな矛盾した感覚。頭の中までとろとろで怖いのに、気持ち悪さとか嫌な感じはしないふしぎさ。そして、ふとももの間からじゅわじゅわとあふれるようなあたたかさ。

 こ、このままじゃわたし……、灯花に心を溶かされちゃう……っ。

 ……そう思った瞬間。

「んちゅ……っ」

 突然、灯花がわたしの口をふさいだまま、そっとキスをしてきた。

「……っ!?」

 思いがけない刺激に目が回る。

 ただキスするだけとは違う、口の中と口の中がつながった状態でわたしの口の中の唾液をそっと吸いだすような、そんなキス。じゅる……って音と、口の中全体を優しく吸われちゃってるよくわかんないとろとろした感覚に、頭の中がちかちかする。「んんんっ!?」と高い悲鳴が出てしまう。

 すると、ようやく「んぱっ」とくちびるを離してくれた灯花が、わたしの顔をじっと見つめながら、「加奈、すごい顔してる……」と小さな声でくすくす笑った。「急に口の中吸われてびっくりした?」

 口元にかかる灯花の吐息と、逸らせない交わった視線。

「加奈、目がまんまる」

 灯花はわたしをじっと見つめたまま、ほんの少しだけ目を細める。

 ……こんな状況なのに、灯花はいつもとほとんど変わらない。いや。本当はぬれた唇とか、ちょっとだけ潤んだ瞳とか、うっすらと赤くなったほっぺとか、わずかに乱れた呼吸とか、いつもと違う部分も少なくはない。……でも、こんなにいっぱいいぱいなわたしとは全然違う。

 いつだってそう。わたしばっかり顔を赤くして、慌てて焦って泣きそうにさせられる。

 ……灯花ってほんとにずるい。

 でも、そうして困っているわたしに対して、「加奈味のあめ、すごいおいしいよ。濃厚でなんかえっちな味……」とさらに困るようなことを言ってくるから、わたしはますますうろたえることしかできない。

「もっと加奈味のあめなめていい?」

「……」

「断らないならいいってことだよね」

 と話がどんどん進んでいく……。

「あーむっ」

「んむっ」

「れえ……っ」

「……あ、えっ!」

「れぇろれろっ」

「んんんっ!」

「はぁむっ」

「んあっ」

「ちゅっ……」

「……っ!」

 口の中に舌を入れられ、かきまぜられ、くちびるを何度も擦り合わされ、そのまま口の中を優しく吸われる。

 灯花がわたしの中に入ってくる圧迫感、灯花の舌の温度とわたしの唾液の温度の差、そしてそれが口元でまざりあって、灯花に味わわれちゃうはずかしさ。

 ひとつひとつがわたしをおかしくしちゃうには十分すぎる刺激なのに、れえろっ、あむっ、んちゅ……、と順番にいじめてきたり、不意にちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、と小刻みにキスを重ねてきたり、れぇ……、と舌を口に入れたままあえてじっとしてきたり、どんどん灯花の舌や口の動きが複雑になるから、どうやって耐えればいいのかわからなくなる。

「れえろっ……はむっ、ちゅ……っ」

「あえっ……はむっ、んっ」

「れえ……、はむっ、はぁむっ……んちゅっ」

「……えっ……ぁむっ、はむっ……んむっ!」

 不規則に繰り返されるぬぷぬぷとちゅぷちゅぷとじゅるじゅる。

 口の中も外もずっとぬるぬるなのに、灯花が舌やくちびるを動かすたびに、もっともっとぬるぬるになる。ときどき灯花のくちびるからも溢れた唾液が、あごを伝ってわたしの胸元にぽたぽたと垂れる。制服が汚れちゃう……と一瞬心配になるけど、次の瞬間にはまたぬぷってされて、ちゅぷってされて、ちゅっとされるから、心配する気持ちすらもなめ溶かされちゃうみたいで、意識がとろとろになっていく。

「れぇろ……れろっ、れ、ろっ」

 ぬぷっ……ぬぷぬぷ……。

「はーむっ、あむっ、……はむっ」

 ちゅぷ、くちゅ……ちゅ、ぷ。

「ちゅ、ちゅ、……ちゅー……、ちゅっ」

 じゅる……ちゅる……っ。

 口の中も、頭の中も、おなかの奥も、心も、全部とろとろ……。

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