墜落した
へ、へ、へぇーくしょん!
ポンコツ「ちかくのほしにおります」
着いたか…。
夜空とは少しの間お別れだ。
ポンコツ「くうきがあります、うちゅうふくでなくともすごせます…ただどんなせいめいたいがいるかわかりませんのでていさつロボをだしては?」
偵察ロボ?
そんな機能ついてたっけ?
ヒコ「そんな機能あった?」
ポンコツ「わたしこそがていさつロボ」
ポンコツ………。
ポンコツ「いってきます、むげんのかなたへ」
ヒコ「待ってくれ、大丈夫なのか?」
すると歯車が出しそうな鈍い音が出た。
これは笑っているときに出る音だ。
ポンコツ「また、つくりなおしてくれるでしょう?それも、スマートに、ジーニアスに、かんぺきに」
ヒコ「僕は欠点を悪く思ってない…欠点はそれを表す1つの記号だと思ってる、だからポンコツはそのままでいてほしい…ポンコツって名前をつけた理由は言ったっけ?」
僕はポンコツに聞いた。
ポンコツ「いえ」
ヒコ「偶然で作ることができたから…僕の失敗から生まれたからだよ…もう2度と君を作れない、僕は利便性より、君を選ぶよ」
ポンコツから歯車が出すような音がした。
ポンコツ「わかりました、じかんはかかりますが、かいせききのうをつかいましょう、いちにちはむだになりますが」
それがいい。
ヒコ「ありがとう…頼んだよ」
僕は1日何をして過ごそうか悩んだ。
次の行き先、ここにいる生命体のこと、それから機体のこと、食料のこと、ポンコツのこといろんな事を考えておいた。
後のことは今考えておいて今を使い潰す。
それしかやることがないからだ。
ポンコツがいないとこの機体は動かせない。
ポンコツにもしものことがあれば僕はそこで詰む可能性が高い。
でも、いいのだ、僕にとって大切な相棒だからだ。
相棒がいなかったら今頃、夢を諦めていただろう。
……そう、ほんとに……たすかっ……て………。
ポンコツ「おきてくださーい」
寝てたの…か………。
ヒコ「ごめん、寝てたみたいだ」
ポンコツ「じゅんびできましたよ」
お、それじゃあ新たな星を探索しますかな。
ポンコツ「それではこのスーツをきてください」
星には何があるかわからない…そこで!
僕とポンコツが開発したこの、超高密度万能高性能多種多機能のコンパクトスーツMAX!
何なら…機体より費用が高かった…。
装着してっと…。
ヒコ「ポンコツも行けそうか?」
ポンコツ「はい、ほしそうさくモードにはいりました」
ヒコ「じゃあ、行こう」
機体から降りる。
地面は……柔らかい。
草のようなものが生えていた。
それを抜いた…。
草は柔らかいが…ちぎれない…。
ポンコツ「……せいめいたい……かくにん」
…。
ヒコ「写真の準備と星図鑑の登録をしといてくれ」
ポンコツ「かしこまり」
……きた。
それは47足歩行している……ゴリラのような生命体だった。
ヒコ「名前は?なんてつける?」
ポンコツ「そうですね…ゴラヨナとかどうです?」
うーん、もっと他に……!
突進してきた!
ポンコツ「よけてください〜」
なんて圧だ…。
足が伸びている…。
まるで…蜘蛛にみたいだ…。
ポンコツ「どうします?」
ヒコ「一旦機体に戻ろう」
ポンコツがデコイを使ってゴリラを撒いた。
機体に戻ってきた。
さて…どうするかな…。
まずは…。
ヒコ「ポンコツ、ビーコンを発動して」
ポンコツ「はい、きたいとせつぞくしてビーコンをはつどうします…しばしまたれよ……!じゅんびかんりょう…ビーコンをはつどうします…」
ビーコンが発動した。
結果がパネルに表示されていく。
地理情報と物質が表示された。
ポンコツ「………ここにとどまるひつようはないようにかんじられます……ここはすこしせまいきがします」
うん…僕もこんなにすぐに結果が出るほど狭いとは思ってなかった…離れようか…。
ヒコ「離れよう…別の星を目指そう」
ポンコツ「りょうかいです…りりくのじゅんびをはじめます…せきにおすわりください…」
操縦席に座った……と言っても操縦は全部ポンコツに任せているが……それにしても…任せっきりだな。
ポンコツ「りりくしました…つぎは……あそこをめざしますか?」
……あそこか…。
全体的に……緑色で……球体ではなく……楕円形…。
ヒコ「面白そう!行こう!」
ポンコツ「かしこまりまり」
機体がグンと動く。
ポンコツ「やはり…けねんてんはせいぶつですね」
確かに…それと…環境。
ヒコ「星を分析しておいてくれ」
ポンコツ「はい、それとちゃくりくします」
さぁ、ここはどうかな?
ヒコ「この星に名前を付けよう、アボカドとかどう?」
ポンコツ「かんぺきです」
降りよう…。
機体から降りた。
辺りを見回す、地面は緑…所々黒いと思った場所は湖だった。
湖と言っても綺麗な水ではなく黒く濁った水だが……。
やばい匂いがプンプンだ。
入ったら…死ぬ?
そして地面…土らしき物が緑色だ。
草や木、森が緑かと思ったら土がそもそも緑色だとは。
ポンコツ「ぶんせきがおわりました」
お?
ポンコツ「ぶんめいが…はってんしていますね」
知的生命体がいるのかもしれない。
ポンコツ「……きたいがダメージをうけています」
なんだと…。
ヒコ「原因は?」
ポンコツ「エネルギーのこうげき…それもおそらくここのせいめいたいのしわざです」
まずい…。
ヒコ「戻るぞ」
ポンコツ「はい」
頼む…。
そんなに進んではいない。
!!
あれは……。
ポンコツ「……へんないきものですね……」
4本の腕…頭部が斜めに尖っていて…なんだあれ…。
ヒコ「機体が壊れたらどうする?」
ポンコツ「そうかんたんにはこわれませんが…」
あの…生物はなんだ…?
ポンコツ「なまえは…そうですね…スーマなんてどうでしょう?」
スーマ…?
ヒコ「いいね…適当に付けたのかい?」
ポンコツ「はい」
適当に名前を付けれるなんて優秀だ。
ポンコツ「ほんとは生態なども知れればいいのですが」
確かに…知識は力…それは僕が一番知ってる。
ポンコツ「わたしがおびきよせます…なのでそのあいだに」
ヒコ「………分かった、だがデコイを使ってくれ」
ポンコツは自分より僕を優先するクセがある。
ポンコツ「はい、わかりました」
デコイを使って、ポンコツと僕はその場を離れた。
ポンコツが時間差で音が鳴るように設定してくれた。
スーマがデコイのもとに向かった。
そのあいだに機体のドアを開けて操縦席に座る。
ヒコ「さぁ、向かおう!フルブーストだ!」
ポンコツ「はい!フルブーストじゅんびかんりょう!」
ボタンを機体を浮かせた。
フルブーストのボタンを押した。
ヒコ「衝撃に備えろ!」
ポンコツ「はい!」
グン後ろに引っ張られる。
少しすると元に戻った。
ヒコ「ふぅ…やっぱり他の星は危険だな…」
ポンコツ「そうですね…きたいとわたしだけしかつくってませんでしたね、ぶきやらなんやらをつくりますか?」
ヒコ「うーん、まだいいかな…」
ドカンと音が鳴った瞬間に衝撃が体に走った。
ポンコツ「きたいがダメージをうけました!……あたりどころがわるかったみたいです!ついらくします!」
くそ…なんだ?
ヒコ「なにが起きた?」
ポンコツ「おそらく…のうしゅくエネルギーによるだいダメージ、さっきのほしならありえなくありません」
ちっ、あそこに降りたのは失敗だったか。
ヒコ「降りよう!どこかの星にできれば安全なとこがいい」
ポンコツ「しんろへんこう!」
機体が横に動く。
どんどん落下している。
このままじゃあ激突する。
でもそれを僕が想定していないとでも?
ヒコ「ウェーブ準備」
ポンコツ「はい、3…2…1、ウェーブかいし!」
機体が一瞬だけ、止まったその後に落下した。
ふぅ…助かった。
ヒコ「ポンコツ、現状報告」
ポンコツ「はい、エンジンのこしょう、かたほうののはねがおれました…それくらいです」
ヒコ「治すのにどれくらいかかる?」
ポンコツ「……1しゅうかんです」
まあ、そんくらいか。
僕の星の問題を解決するにはまだまだ時間がかかりそうだ。
こっからがヒコの腕の見せ所…?
次回からすっごく面白くなるから期待してまっせ!




