#-01:とあるRWオタクがいきなりパイロットになる話
本編第1話の前日譚です。
本編第1話はこちら▼
https://ncode.syosetu.com/n9533le/5
【用語】:ロボティクス・ワーカー:略称「RW」。人型汎用作業機械。全高15メートルの搭乗型ロボット。
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RWオタク女子「っっっしゃあああ!!!」
RWオブザゲーム大会司会(以下司会)「第13回RWオブザゲーム世界大会!優勝は【RWオタク女子 こと フィム・カワサキ】さんっっっ!!!」
司会「はい♪コチラ優勝トロフィーと1/60スケール RW-05Mブルドッグのウルトラグレードモデルの賞品ですっ!おめでとうございましたっ!!」
フィム「あ、拙者優勝なのですぞwww デュフフwww とりまあざすwww」
司会「せっかく可愛いのにリアクションで台無しですね!www」
フィム「あ、オウフwww とりま賞品もらいまっすw マヂであざすw」
司会「優勝の決め手はなんだったと思いますか?」
フィム
「それはですね、やはり味方機の援護が素晴らしかったんじゃないでしょうか。私はあの試合ではスナイパー役だったのですが、
巨大レーザー砲の射手だったんですね。既存IPだとレーザーやビームの描写って派手になりがちなんですが、この作品では無職……、
いや無色透明無音な演出なのが激エモですね。そしてトラブルイベントも盛り沢山でして。演出がいろいろニクイですね。
そんな中、僚機、AIがきちんと仕事してくれたので私は自分の仕事に集中できました。
あと今回の試合で搭乗した【RW-00 バーニングアタッカーゼロリペア】、あれは存在が尊すぎて爆ぜる。
あのRWは旧式扱いですが、乗り手で全然化けますし、全然現役RWで居てもらって、よかですバイ。
あと個人的に好きなのは顔の無いデザインで、あのモヒカンみたいなコクピット保護モジュールが好きですね。
いつも私、あの部分にカスタムペイントでシャークペイント入れるんで「フィム・ザ・シャーク」って界隈じゃ呼ばれているんですよ。あ、こんな話は別にどうでもいいっすね、フヒヒさーせんw
ついつい推し機体でのプレイは気合入りますね。ゼロリペアの基本武装は右腕はマチェットブレードアームユニット、左腕はスケボーシールドなんですが、
私、今回の試合ではスナイパー役を任されたんで、その十八番装備は自重しますたwww ノーマル腕に、おとなしくスナイパーレーザーライフル装備で出撃しますた(まがお)
そして先ほどトラブルイベントの話をしましたが、このスナイパーレーザーライフルのバイポッドが壊れるイベントが発生するんですね。いや大事な試合でこんなとこ壊れんなしwww ってカンジなんですがw
そんなトラブルを僚機がサポートしてくれまして、バイポッドの壊れたレーザー砲の下に入って支えてくれながらのー!レーザー砲ラストシューティングはマヂでカタルシス覚えますね。
そしてなんといってもRW-00 バーニングアタッカーゼロリペアのさらなる魅力は……」
司会「……優勝のフィムさんでした!みなさま盛大な拍手を!!」
フィム「……もっと喋りたかった」
━━ゲーム大会の帰り道
フィム「ふんふんふーん♪RW-05Mブルドッグのウルトラグレードモデルげっとだぜ♪光の速さで帰宅して組むぜ♪」
ドォォォォォンッッッ!!!
…………ッッッ!
▶ 敵部隊のRWから発射された巡行ミサイルが街を火の海にした。
ニュースキャスター(街頭の巨大TV)「臨時ニュースをお知らせします。以前より我が国との緊張状態の続いていたX国が、我が国の領土へ侵攻を開始しました。
我が国の防衛隊は厳戒態勢を敷いていたものの、X国の隠密・急襲作戦により初動が間に合わず、各地に甚大な被害が出ております。
地域住民の皆様の安全を確保するため、現在、軍のトレーラーが巡回中です。住民の皆様方におかれましては、軍の指示に従い、ただちに最寄りのシェルターへ避難を……」
フィム「えっ? ちょ……、はぁあっ?! ……ど、どうしよう」
ガキィ!ドシィッ!ゴォォンッ!!
▶ 巡行ミサイルを発射したRWとは別の敵部隊のRWが正規軍のRWと戦闘状態に入った。
フィムの目の前でRW同士の格闘戦が繰り広げられている。
フィム「きゃあああっ!」
ドッシィィィンッッッ………。
RWパイロット1|ロバート「くっ……、派手にやられちまった。ダメコン(ダメージコントロール)プログラムは……、動いているか。復帰まであと200セコンド。……?。おいっ!ジョニー!しっかりしろ!ジョニー!」
RWパイロット2|ジョニー「機体はまだ動くか……?」
ロバート「まだイケるがリカバリーに時間が掛かる。一旦離脱を……、って、ジョニー、お前っ!」
ジョニー「ははっ、ちょっち派手にケガしちまったみたいだ。操縦はムリだ、ユーハブコントロール」
ロバート「……アイハブコントロール。一旦下がるぞ!アリス!すまん!」
RWパイロット3|アリス「ここはウチらに任せなっ!お前らっ!仲間を!この街を!なんとしても守るよっ!」
アリスの僚機たち「オーーーッ!!」
ジョニー「ロバート……、あと……は……、まか……せ」
ロバート「ジョニーィィィ!!く、くそぉっ!早くっ!早く回復してくれ!ブルドッグ!」
▶ ロバートはアリス率いるRWの小隊に前線の防衛を任せ、一旦後方に下がった。後方に下がりながら自分の機体のリカバリー行動に徹していた(主にオーバーヒートの回復行動)
フィム「なんかやばすぎ……、とりま逃げよう……」
ロバート「ん?なんだあの民間人は!」
▶ ロバートが後方に下がる途中で、RWコクピットモニター越しにフィムの逃げ惑う姿が映し出されていた。
ロバート「おい!そこの民間人!早くシェルターへ逃げ……、あ、いや……、このポイントからだと5キロ以上離れてる……。民間人!このRWの補助シートに乗れ!!」
フィム「……えっ?」
ロバート「聞こえなかったのか?!いいから早く!こっちへ!!」
フィム「おじゃま……、しまっす……」
ロバート「……ん?、よく見たらRWオタク女子さんっ?!」
フィム「えっ、あっ、まぁそうなんですけぉ……。そちらのパイロットの方は……、ケガされている?」
ジョニー「あぁ……、どうもね、お嬢さん。情けないことに、このとおりだ。ロバート、機体のほうは回復したか?」
ロバート「あと20セコンド」
ジョニー「そうか。ロバート、相談なんだが。そこのお嬢さんにRWの操縦、やらせてみないか?お嬢さんがRWオブザゲームの世界ランカーだということは俺も知っている」
ロバート「いやいやいやマテ待て待て!彼女は民間人だぞ! ……いや、待てよ。戦闘向きじゃない俺が復帰するよりも案外イケたりするかも?」
フィム「ほぁっ?! いやいやいやwww ちょwww おまっwww」
ロバート「実は俺はコパイメインで戦闘向きじゃない。一応戦闘もこなせるが、おそらく、俺の見立てでは……、君のほうが戦闘がうまいはず!いつも動画見てます!」
フィム「おっさん拙者のガチファンか……、んじゃ先週うpしたプレイ動画……」
ロバート「もちろん見てまっす!すばらしかったでっす!!」
フィム「被せ気味かよ……。うーん、とりまやってみますけど……。見たカンジ、ゲームと実物、あんまり変わらなそうだし。あ、これ私、操縦した結果、軍法会議で銃殺とかなりませんよね?」
ロバート「大丈夫!もともとあのゲームプレイヤーのランカーはパイロット候補生として軍の人事部にサーチされてるんで、今回は特例が認められるはず! ましてやRWオタク女子さんなら!!」
▶ ジョニーはケガで動かせないため、ロバートとフィムがメインシートと補助シートを入れ替えて座った。
フィムはロバートからヘルメットを受け取った。その瞬間、フィムの眼つきが……、変わった。
フィム「……メインリアクターON、神経接続開始、ニューロコンバータモードA、以下確認項目は緊急時のため省略。武装は……、これだけか!ハイマチックマニューバーは最初からマキシマム位置で固定。よし、これなら!イケる!!」
ロバート「フィムさん……。ありがとうっ! 俺もコパイとしてならちょっとは知られたモンなんだ! バッチリサポートするぜ!」
フィム「よしキタ!とりま目の前のあのヤロウっ!ぶっとばす!!国を、みんなを守るっ!!」
ジョニー「……なんとかなりそうだな。フフッ」
フィム&ロバート「RW-05Mブルドッグ!! 出撃るぞっ!!」
to be continued...
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【小説内の記号ガイド】
* 「」:登場人物の会話。
* 《》:通信などの隠密会話。
* ():登場人物の心の中の声。
* []:AIの初期状態。アナウンスUI。
* ▶ :カメラアングルを動かす、最小限の状況ナレーション。
* ━━:カメラを別の場所・時間へ飛ばす場面転換。
* /////:キャラクターの赤面演出。
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【主要登場人物紹介】
◎RWオタク女子 こと フィム・カワサキ:RW好きの女子高生。後に正規軍のRWパイロットに志願する。
◎ロバート・アイランド:サポートは得意だが、戦闘がニガテ。射撃も格闘もセンス無し。唯一身のこなしだけは多少マシ。
◎ジョニー・サクラメント:戦闘は得意だが前に出過ぎてしまいがち。推進剤や兵装の残量が管理がニガテ。
◎アリス:ロバートとジョニーの僚機。正規軍RWパイロット。
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【ロボティクス・ワーカー|RW紹介】
※ロボット|ロボティクス・ワーカーのイラストはコチラ↓
https://robotics-maker.jimdofree.com/%E6%A9%9F%E4%BD%93%E8%A7%A3%E8%AA%AC/
RW-00 バーニングアタッカーゼロリペアのイラストはコチラ↓
https://x.com/FDFyukiharu/status/2095862659753378148?s=20
■RW-05M ブルドッグ
地球圏統合宇宙軍・航宙隊所属のロボティクス・ワーカー。
元は民間作業用RWを軍規格(MIL-SPEC)へと改修した機体で、
高い整備性と堅牢性を兼ね備えた“現場の主力”として運用されている。
今回の物語に登場したブルドッグは【極初期生産型】である。




