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ひとりたび  作者: 木卯さやの
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ハナキン

夕方、仕事が終わって、同僚の南芽衣と夕飯を食べ行く事にした。

「どこ行く?」「そうだねぇ。」

会社を出る。

南芽衣は食べ歩きが趣味だから、いいお店知ってるんだよね♪

「…魚の気分だから魚食べに行こうか。」

「魚いいね♪」

「おーい!」

?!この声!!

「良かった。間に合った。」

…武良さん…(汗)

「2人してメシ行くんだろ?俺らも一緒に行きたいんだけど…ダメかな?」

「…いいですよ。ね?さやの?」「…うん。」

「やった♪」

と…

「ところで、2人して…私達を見張ってたの?」

…武良さん達に聞いた。すると…

「…なわけねーだろ…(笑)お前らが会社出る時にご飯行くって話してたから…」

「追いかけてきたの?」「そう…」「うん…」

…(汗)

「で、メシどこ行くんだ?」

「…魚料理がいいかと話」

「なら、あそこ行こう!」

「なんで、武良さんが決めてんのよ??」

「なら柳田、いい店知ってんの?」

「…私じゃなくて、」「南芽衣さんだろ?」

水さんが武良さんに言った。

「…前にな、新歓で南芽衣さんと幹事したけど、南芽衣さんセンス良くてね…いいんだよ…。」

「そうなのか?」

「うん…。南芽衣さん」「?」

「日本酒、ワインとか飲める店知ってる?」

「日本酒とワイン…ですか?」

「…珍しい。水さんがワインって…」

「この前な…」「へ~…あ、それならいい所あります。」

「…そこ行きたい。」

「分かりました。なら、そのお店にしましょう。」

…南芽衣が水さんを見て

「…少し歩きますよ?大丈夫?」「うん。」

…と、言うわけで、店に向かう事に。

オフィス街をトコトコと歩いて、15分…。

「ここを右角の…ここですよ。」

…呑み処…と看板が出ていた。

「…結構賑わってるな」「ハナキンですからね。」

店に入ると、各県の日本酒の瓶がズラリと並んでいた。

「らっしゃい…お、南芽衣ちゃん。」

「こんばんは。親方さん。」

…南芽衣、常連?

「今日はどっちに行く?」

「?」「どっちに」「行く??」

?

「お魚食べたいからこっちにする。」

「席は…あ、あそこいいよ。」「はい。」

…親方さんが目で…視線を追った。

小上がりだった。早速、靴を脱いで小上がりに。

「いらっしゃいませ~」

…品の良さそうな店員さんがおしぼりと

「女将さんこんばんは。」

…女将さん…。

「こんばんは。南芽衣ちゃん今日はこっちなのね(笑)…こちらの方々はお友達?」

「はい。…職場の上司と同僚で友人です。」

…。

「そうなの…初めまして。呑み処へようこそ…。」

ニコと微笑む女将さん。

「は、初めまして…。」「どうも…」

「…。」

「…ふふ、そんなに緊張しなくて大丈夫。」

「あの…」「?はい?」

「あっちとこっちって…」

「…このお店はね、ここは、和食で向こうの扉から…あっちは洋食屋さんになるのよ…。」

「へ?」「?!」「…」

「ふふふ」と…南芽衣…

「びっくりしたでしょ?」

うん(汗)


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