UNLOCKED.
楽しんでってってってって~
「今回の依頼はへパブルルカと一緒に行くよ。」
「うへへ/// やったぁ。」
「もうっ!気持ち悪い!」
ししょーから依頼の説明を受けた。
今回の依頼は、最近しょっちゅう若い女をさらうというやべぇ組織に潜入する。
全員見た目は完全に女なので、路地裏とか人の少ないところを歩いてわざとさらわれるふりをするらしい。
まあ一人女ではない人がいるが...。
・・・
「へパちゃん飴あげる~」
「あ~ん」
「君たち本当に仲良くなったねぇ。」
というふうになんだか他愛もない会話を繰り広げながら路地裏にIN。
正直さらわれるのは怖いが、仕方ない。
「君たちぃー、こんなところを歩くのは危ないじゃないか。」
と、知らないゴリゴリマッチョの男が話しかけてくる。
「あはは…じつは道に迷ってしまって…。」
ししょーが応答する。
ヘパブルルカは私の袖の後ろに隠れてぷるぷる震えている。
凄まじい女児の演技だ。圧倒的にかわいい。
怪力だとはとても思えないね。
―――パチンッ!
男が指を鳴らすと、後ろからぞろぞろとゴリゴリマッチョたちが走ってくる。
急いで逃げる(演技)もむなしく、睡眠薬を当てられ、
―――睡眠薬吸っても、魔力適応してたら眠くならないから、演技よろしく。
わかりましたししょー。
本当だ、全然眠くない。
「ぐー、すー、ぐごごご…」
私は眠ったふりをしながら、野郎どもに引きずられていったのだった。
あッ!いたい!痛いから髪引っ張んないで!痛い!
・・・
着いた。めっちゃ廃墟な建物のいかにも牢屋~なところにほうり投げられた。
いてぇ。
密室だからなのか女だから油断しているのか、手に縄はない。
「はい。」
ししょーからバッテリ缶を渡された。しかもフツーのやつ。
ああ…今日飲んでなかったか。
「―――やっぱりうまいですねぇ…バッテリ缶。」
『ピロン!!』
ん?なんか音が聞こえた気が…
『人体と魔力デバイスが完全に適応しました。』
適応…魔法が使えるようになったわけだ。
まさか、適応タイミングをししょーに読まれていた…!?
バァン!!と音をたてて男が入ってくる。
「あ?もう起きてやがんのか?」
「―――紬、もうやれるね?」
「任せてください…イメトレは散々してきたんです。」
「えっ!?なに?魔法使えるの?」
小さな袋をたくさん破く。
その中からは黒い霧が広がる。
「―――パープルキューブ」
魔力一粒一粒を1ビットとし、赤と青の二進数を3次元立方体状に配列した物体。
実体のない”霧”でありながら、崩れようとも動く”軟体のコンピューター”
これが、わたしの生み出した魔法。パープルキューブ。
「透視」
法線や音、相手の行動から推測し、見えないものを見る魔法。
敵は…近くに5人ほどだろうか。
「ふーん…試してみたい事があります。お仲間を全員呼んできてください。」
「言うねぇ、紬。」
No.012 [パープルキューブ]
紫色のふよふよ浮かぶ軟体コンピューター
超高速かつ精密な演算を可能とする。
No.013 [魔法アップデート]
魔法は日々進化している。
脳内のイメージを読み取ることが可能となった。
No.014 [透視]
法線計算のみでは飽き足らず、
音やその他の要素を読み取ることでより正確になった。




