ここはどこ?
New Chapter!!
「―――ん…。あったかぁ……………………ん?」
ここ、どこだ?
さっすがに黄泉の国よな、こんな明るいし…なんか落ち着くし。
あっでもAくんの死体取り込んじゃったし刑法的にアウト、地獄行きか…?
まぁでも法律どころか国家なかったしなぁ…
「よいしょっ…と。」
私棺桶に入ってたんだ…。道理で全身バッキバキなわけ…。
もっといいとこ入れといてくれても…。
「―――ッ!おお!目覚めたか!」
見たことないおじいさん…小太りでひげが長い…あぁ!
「サンタさん!サンタさんも死んじゃったかぁ…」
「誰じゃ?それ。」
サンタさん…じゃない!?
「―――よかったのぉ…!降霊術師様が、お前の魂を呼び寄せてくださったのじゃ。」
降霊術で魂を、そういう世界なのか。
ってことは黄泉の国ではない…異世界転生ってヤツか?
ありきたりだけどイイ…!チートとかもらえたんだろうか…。
というかさっき気づいたけど声低くね?
なんか体もごつい…し…
―――男になったってのか!
「おじさん!わたし…俺の一人称と、名前教えて!」
「一人称はいつも"俺"…だったかのぅ。あと名前はぁ―――」
いやちょっとドキドキしてきた。かっこいいやつがいいなぁ!
「な…名前は……?」
「―――ポリエチレン・テレフタラートじゃ!」
「はぁ、またまた、冗談きついですって!」
おどけて言う私に、おじいさんは首をかしげる。
ちょっと待て、嘘だろおかしいだろ?
「名前プラスチックて…両親はアホか?アホなのか?」
いっくら人気が無くてネタもないラノベでもこんな名前にはしないだろう。
はぁ、いっそタイトルが見たいよ。
"転生したら名前がプラスチックだった件"……とか?
略すなら…"転ぷら"…?
うん、売れない絶対。
よし、いったん忘れよう。
「おじいさん、降霊術って?」
「"魔法"じゃよ。たしか、体内の"魔力"ってものを消費して使うんじゃったか。」
オーソドックスだ、こういうのは魔力総量が重要なやつだな。前世でも魔力が使える世代はそうだった。
「魔力の量はどう見るんですか?」
「あぁ、単純じゃよ、"ステータス・オープン"と唱えればよい。」
よし!ここまでは典型的なラノベと同じ!
まだ名前よりインパクトのある数字であってほしい。
タイトルのしょうもないダジャレに屈してはいけない。
「さぁ!来い!ステータス・オープンッ!!」
目の前にウィンドウが現れる。
えーっと魔力魔力―――10?
じゅう?岳川さんかな??
他の項目は!?
力―――100000?
じゅうまん??
んー、ばかみてぇ。
「おじいさん、わた―――俺散歩してくるわ。」
「あぁ、気を付けていってらっしゃい。」
足に力を入れる。
十万の力!見せてやるぜ!
「ふん!」
突然、私は姿を消したように見えただろう。
足に全力をいれて飛び出すそのスピードは、A君を取り込んだころの私よりはるかに速かったのだから。




