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無能貴族のワイ。父上の愛人をNTR  作者: 金銅才狸


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最終回。全ての願いを叶える無能で無敵の万能人間




 アネウットの出身地である施設。

 そこには問題を抱えて見捨てられた人達が押し込められていた。


 ある種の隔離施設。


 普通なら入るのには勇気がいる施設。

 しかし

 ワイにはひるむ所もない。

 いわゆるワイ君も同類やし。

 ワイも隔離された方が良い人間やから。



 施設にはいろんな人がいた。

 足の悪い人、

 彼は思いっきり大地を走りたいと言う。


 両腕の無い人、

 彼は自分の手でコップを持って、飲み物を飲みたいと願う。


 愛する人に先だたれた人。

 愛する人とデートしたいと


 体が動かなくなった人。

 彼女は部屋の掃除を自分の手でしたいそう


 皆が、あまりにもささやかな願いを口にする。でも、それらの願いは彼等には叶える事がもう出来ない。


 そんなささやかな願い事を持つ人達の中、一人飛び抜けて大きな願い事を口にする者がいた。



 魔王に挑んで敗れた男の願い事。

 彼は魔王をボコりたい。



 

 ワイは、それ等の願い事を聞いて………


「皆の願いはわかったやで〜〜〜。ワイ君が皆のかわりに、皆の願いをやってやるやで〜〜〜」

「え?」

「え!」

「なんで?」


 初対面のワイが皆の願い事を叶えると言い出した。

 ソレを聞いて皆が驚く。


「ワイ君が皆のかわりに、皆の願いを、かなえるで〜〜〜。ワイ君無能やけども、それくらいならお手伝いできるからな〜〜」


 ワイ君が、皆の願いをかなえる。

 皆のかわりにかなえる。

 それを聞いたときに施設のみんなはあっけにとられる表情をした。

 ワイにはおなじみの表情や。


 ワイは早速皆の願い事を叶えようとジタバタし始めた。

 施設の住人たちも………

 ワイがコップを持ったり、

 走ったり、

 掃除をしたりと、

 ジタバタと大慌てで失敗しつつ、必死に皆から聞いた願いを実践しようと悪戦苦闘

 無能なワイは当然失敗をし続けてしまう。


 ジタバタ失敗するワイをみて、はじめはポカンと迷惑そうにしてた人達が………

 だんだんクスクス笑いだし、

 ゲラゲラ笑いはじめ。

 しまいには………


「うん。ありがとう。」

 と、ワイ君にニコニコしながらお礼を言い始めた。


「おやすいごようやで〜〜〜。夢は叶ったか?」

 とワイ君もニコニコしながら、かえすのであった。


「あぁ、珍しく、良い気持ちになれた。良い夢をみれたよ」


 笑いながら、施設の住人が言う。

 人の願いを叶えるってええな〜〜〜。

 ええ気持ちや。


 こんな気持ちになるのなら

 そりゃあサンタクロースも実在して、世界中を飛び回るはずや。

 ワイ君は、世界の真理をまた一つ学んだで。

 サンタは実在する。


 この調子で、いっぱい学んで賢くなって

 また、

 いつの日か、

 初めてリンゴを食べたあの日のように


 普通の人として

 普通の人と

 普通に対等に

 平等に楽しく暮らせるくらいに、

 賢くなってやる。


 その為に、毎日努力をするんやで〜〜〜

 願いは口に出すと叶わなくなると聞いたから、誰にも秘密なんやけど。

 アネウットにも秘密なんやけど


 それがワイ君の、分不相応で

 大きな大きな野望の願いなんや。

 子供の頃からのな!


 ワイ君はそんな事を考えながら

 マ王をボコりに魔王城へと再び殴り込んだ。

 黄金の魔王像。

 ワイが王家の紋章を使って封印した魔王

 

 それを守る魔物達を退け、魔王の封印を解く。

 黄金の魔王像から魔王へと戻った魔王は………目の前にワイがいるのを見て。


「また貴様か! な、何をしに来た」

「わるいなぁ。マ王。ボコりにきたで〜〜」

「な、何故?」


 魔王が目に見えて、うろたえる。


「マ王に、かつてボコられた人から、頼まれたんや。魔王にボコリ返してくれと……」

「そんな理由でワシの封印を解いた? 一度封印した私を?」

「そうや」

「再びマ王を倒しに来ただと?」

「倒しにやない。ボコリに来たんや。殺しはしない。大人しく殴られろ。その後また王家の紋章でふういんしてやるで」

「ふ、ふざけるな〜」

「じゃあ、行くで〜」

「頭がおかしいのか? なぜそんな不合理な事を……」

「不合理って何や?」

「……お前の相手はもう懲り懲りだ」


 魔王から心底嫌そうな顔をされた。

 ワイにはおなじみの顔や。

 もう慣れたが、そんな顔されると多少は傷つくで。




 ワイは施設に戻って……


「すまんやで〜。マ王をボコりに行ったけども。マ王に逃げられたやで〜〜〜」

「クックック。そうか。ソレはご苦労さんだったなぁ。それにしてもお前さんオモロイ兄ちゃんだ」


 そう言って、マ王にかつて挑んで回復不能の傷を負った男は笑った。


「ホンマにマ王にも、ワイは嫌われとるんや。ワイの頭が悪いからって。

 頭のおかしい奴と戰うのは、ご免だとか。

 ワイの顔見ただけで逃げる魔王。

 失礼な奴やでマ王」

「プックック。そうか。マ王は失礼か。確かに礼儀正しいマ王とかいないわな」

「アイツは失礼過ぎるんや」

「兄ちゃんオモロイなぁ」


 ワイがそんな話をすると………何故か、やっぱり周囲は爆笑するのだった。

 ワイは本当の事を言ってるのに、まるでワイの言葉を信じてないみたいやで。

 でも……人を笑顔に出来るって良いなぁ。


 それだけでワイは嬉しいんや。

 例え賢くなくたって、周りの人を笑顔に出来るから、ワイは堂々と、自分は胸をはって生きてて良いんやと言える。

 それがワイの勲章や

 ピカピカの勲章や


 ワイは人を褒めるが人の悪口を言わない

 それがワイが人と仲良くする処世術や

 そんなワイが魔王の悪口を言ってしまった

 なのに……皆が笑ってる。


 ワイには理由が分からないが、理由がわからないのは、いつもの事だし、

 誰かが笑って幸せになるならそれで良い

 頭より性格が良い方が人に好かれるんやで

 


 ワイが施設から家に帰ると


「あら若様おかえりなさい」

「ただいまやで』

「私にナイショで連日何処に行ってるのですか? 浮気?」

「違うで、人の役にたってきたやで」

「……今度は何処の誰に騙されたのですか?」

「騙されてはないで、強いていうならただ……」

「ただなんです?」

「チョット失礼な知り合いに逃げられてショックなだけや」

「そうですか。若様にそんな態度をとる輩は、一緒に見つけ出して、しばきましょう」

「そうやなぁ。それもええなぁ」


 アネウットは相手を勘違いしとる。

 エエんかコレ?

 魔王を逃したとか、魔王の封印をといたとか、一緒にしばきに行ったら絶対バレる。

 ばれたら怒られるかな?


 まぁエエか。

 ワイにとってはいつもの事や

 怒られるのもいつもの事やし

 魔王を3回ボコる、のも4回しばくのも大差ないし。

 なぁに、もうなれたな。


 婆上様に連れられて、初めて魔王を倒した時は足が震えた。

 怖くて、その事自体を忘れてた

 魔王を2回目に倒した時はアネウットを攫われてたので怒りに震えてた。

 アネウットしか見えて無くて、

 正直魔王の事は眼中に無かった。

 魔王を3回目にボコりに行った時は、なれてもう震えなかった。

 4回目にしばくとしても、大差ないしなぁ。


 どんな事でもいずれ慣れる。

 初めは勇気と度胸を振り絞る必要がある事でも、なれるうちに自然に出来るようになる

 最後にモノを言うのは経験かも知れんなぁ


 ワイはいろんな人に怒られすぎて、それにもなれて、あんまり怖い物が無くなった。

 だからワイは無能やが無敵や。

  無能で無敵の万能人間や




       おしまい

    


◆◆◆◆



 モテない人間とは

 他人の悪口を言う人

 悪口を言われてる人を庇わず悪口を聞く人

 悪口を言われてる張本人

 総じて悪口を言うのも聞くのも好きな人

 そんな人


 他人の悪口を言ってる人は

 モテない


 同類になりたく無ければ

 悪口を言われてる人を庇うか

 その場を立ち去ると良い

 

 悪口を言うコミュニティーは

 モテない人が集まるコミュニティー

 そんなものにいると

 当然にモテない


 そして当然……

 逆に他人を褒める人間はモテる。

 陰日向無く他人をけなすな、褒めろ。

 それで君が損する事は何も無い。

 得しかしない


 なのに人を褒める人は、ほとんどいない

 人をけなす人は山程いる。

 

 だからこそ自分は人を褒めるべきだ

 勇気を持って人を褒める度胸を持つべきだ

 

 

 度胸がアレば恋人が出来る訳ではありませんが、度胸が無ければ、好きな人に想いを伝える事なく、その恋は消えてしまうのだから



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