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よろしくお願いします!

「「か……からぁぁぁぁぁぁ!」」


 口を合わせて二人でゴロゴロと地面をのたうち回るセツナとミナを、呆然と見つめる魔物たち。

 さらに、

 

「「ぐわぁ! やっぱからいぃぃぃぃぃ!」」


 仲良く声を合わせながら、左右別れて転がり両端で急停止してうずくまる二人。


「なんだかんだ言って、二人って息合ってるよな」


 しみじみした僕の目の前で、二人の周りに魔物たちが恐る恐るといった感じで集まった。

 直後。


「ローゼンリッター槍術奥義! 『ヤマアラシ!』」


 突然立ち上がったかと思ったら、完全復活したセツナが持っていた槍を高速で繰り出し、


「ぐわっ!」「ぐえっ!」「ぎゃわん!」


 的確ではないにしろ、魔物の喉元を、胸を、腹を、かすめ、抉り、突き刺し。

 見る間に魔物を傷つけ、行動不能にしていく。


 さすがは王国自慢の槍術。

 冷静に見れば力任せに突き出した槍に、たまたま魔物たちがぶつかった様に見えていても、多くの魔物に恐怖を植え付け、次の行動を鈍らせたの確かだ。

 さらに、


「新章第一節『ぼぼぼの謀殺太郎!』」


 ミナがスクッと立ち上がり、深く呼吸を吸い込み、


「ぼっ! ぼっ! ぼぼぼのぼっ!」


 魔力を練り込めた歌声(ぼって声が、歌声かどうかは要検討)で、空圧で吹き飛ぶ。


 さらにそれに戸惑う魔物たちを、セツナが次々と突き刺していく。


 今までギャアギャア騒いでただけの二人の、覚醒した瞬間だった!



 殺気を漲らせ、槍、剣、メイスなどの武器を振り風して襲って来る魔物に対し、


「うおぉぉぉぉぉぉ!」


 槍を払い、剣を弾き、メイスを受け流し、さらに反撃を与えるセツナの槍術と、


「ぼっ! ぼっ! ぼぼぼの、ぼっ!」


 それを援護するミナの聖歌(飛び道具)


「大丈夫かミナ?」

「当たり前でしょ? 私を誰だと思ってるの?」


 襲い掛かる魔物たちの波を押し返し、背中合わせに短い言葉を紡ぎ、戦いに身を投じていく二人。


 まるで、どこかの劇のヒーローとヒロインが演じる、見せ場のようだ。


 まあ実際は、王位継承権を自爆で失くしたバカ王子と、それをそそのかし、さらに人類を一度は裏切った男爵令嬢なのだが、


「まあ、調子に乗らすのはどうかと思うけど、せっかく育った戦力だから」


 ふっと肩の力を抜きながらも、僕はヒルダが来るのが遅くても一〇数秒後と仮定し、それまで少しでも魔物の数を減らそうと、マリアーナが回復薬を飲むのを横目で確認しながら、剣を振るった。

ちょっと短いので、この後閑話入れます!

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