【幕間】ああ我ら 轟学園応援団
「なぁ~にぃ~!
エビがタイを持ち逃げしたぁ~?!」
押忍っ!
轟学園応援団団長 桑原 隼人だ!
ターゲットを追跡していたデルタから、想定外の通信が入ってきた。
思わず声を張り上げてしまったが…ここは派出所内、お巡りさんに振り向かれてしまった。
「ああ、すいません。」
スゴスゴと席に座り、静かにデルタからの報告を聞く。
「録画は取れているのだな?」
『はい、バッチリと。』
「分かった、あとは部室で状況を確認する。」
周囲にいた団員も静かに闘志を燃やしている。
◇◇◇
「「「「お~、おお~、おおおお~~~~!」」」
漢の慟哭が部室に木霊している。
オレも涙を流している。
サダノブが美少女をお持ち帰りしやがった!
しかも、熱い熱い抱擁まで交わす程に、親睦を深めている!
「これは、由々しき事態です!」
デルタ隊員だった、副団長 大河原 信弥が進言してくる。
「早急に手を打たなければ、手遅れになってしまいます。」
アルファ隊員だった、同じく副団長 田端 隆矢も声を荒げる。
みんな何かを焦っている。
そう、彼らにとっては、想い女性を確保できるかどうかの瀬戸際なのだ。
「団長、ここはサダノブを懐柔させた後、相手の女子生徒から友達なり、先輩、後輩をご紹介してもらえば良いのではないでしょうか?」
団員の一人浜田 隆平が進言する。
「そうです団長!
サダノブを締め上げ…ゲフンゲフン、説得して、『ご紹介プラン』を進めましょう!」
同じく団員の矢板 康二も乗ってくる。
「「「「意義ナシ!!!」」」」
全員の同意は得られた。
「では、オレがサダノブを誘導してくる。」
オレの言葉に全員がサムズアップした。




