忘れられた人々(1)
先日、あるドキュメンタリー番組を見た。
その番組は、
「バタフライエフェクト ラストベルト アメリカ忘れられた人々」
というタイトルで、NHKで2024年12月9日に放映された。
録画しておいた番組を、この年始に見ていた。
バタフライエフェクトシリーズは、過去の映像を用いて、様々な歴史的出来事を描いていくドキュメンタリー番組となっていて、「過去の映像」というのが重要なポイントになっている。実際の映像が持つ力というのは非常に大きく、言葉や文章では伝えられない「リアルさ」をそこに秘めていた。
このバタフライエフェクトシリーズは私が本当に好きなシリーズとなっていて、それこそ学生時代から見ている。
「ラストベルト」の番組紹介には次のように書かれている。
『2024年の大統領選挙、トランプ氏は、五大湖周辺の工業地帯・ラストベルトの激戦州を制し勝利した。この地域は、1960年代まで自動車、鉄鋼が栄え、労働者は高い賃金を得て繁栄を謳歌した。しかしその後、日本車などの安い輸入製品に負け、さびついた工業地帯と呼ばれるようになった。国際競争に負けた原因は、皮肉なことに労働者の高い賃金だった。世界にアメリカンドリームを振りまいた地域はなぜさびついてしまったのか』
五大湖周辺の工場地帯は、以前は自動車、鉄鋼産業で栄えていたが、現在は「ラストベルト(錆びついた工場地帯)」と言われるまで凋落してしまっている。
その地域がどのように勃興し、そして凋落していったのか、それを映像とともに描き出していた。




