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第48話 二十六日、①

(行程)日和佐から蒲生田御崎(あるいは鹿の首岬)


(原文)

二十六日、まことにやあらむ。

「海賊追ふ」といへば夜中ばかりより船を出だして漕ぎ来る。

道に手向けする所あり。

楫取してぬさ奉らするに、幣の東へ散れば楫取の申し奉る言は、「この幣の散る方に御船すみやかに漕がしめ給へ」と申して奉る。

これを聞きてある女の童の詠める、

「わたつみの 道触ちふりの神に 手向けする 幣の追い風 止まず吹かなむ」

とぞ詠める。


※手向けする所

 日和佐から東北東約13キロの鹿の首岬に、海神を祀った祠があった。

 紀伊水道に入る所の蒲生田御崎説もある。


(舞夢訳)

本当のことなのでしょうか。

海賊が私たちを追って来ていると言うので、深夜に船を出して漕ぎ進めたのですが、その途中に(海神に)手向けをする場所がありました。

(主人:紀貫之が)楫取に幣を奉らせたところ、その幣は東の方角に流れて行きます。

楫取が海神に祈願して申し立て奉る言葉は、

「この幣の散り行く先に、この御船を速やかに、漕ぎがしていただきますよう、お願いします」と申し立て奉ります。

これを聞き、一人の女の子が、歌を詠みました。


「海の神様にお願いいたします。幣の散り行く先に、追い風を吹かせ続けてください」

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