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救いなき世界の裏路地で  作者: 案内人
0章「彗星都市の日常」
6/6

Part5 雲

超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。

金さえあれば永久が手に入る時代

然し、当然利益ばかりではない

表世界で人々が自適に暮らす間

裏路地では1人が死ぬ

残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です


※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます

※毎週日曜日更新予定

ノウル「おっ あったな」


倉庫から少し離れた路地


2台のバイクが置かれている


エフィル「確かライツさんが言っていたパスワード

は…」


エア「268165ですね〜」


エフィルが数字キーを打ち込んでいく


ピコンと電子音が鳴り、バイクが起動する


2人は跨り、エンジンをかける


心地よいモーターの咆哮が腹から伝わる


ノウル「さっさと逃げようぜ」


エア「今日のご飯は何かなぁ〜」


2人は裏路地を爆走していく…


後は帰還するだけだ


任務完了…の筈だった




エフィル「ん?」


前方に人影 女性のようだ


着物と長い髪がはためいている


裏路地の真ん中に立ち こちらを見ている


何だか気味が悪い


2人は横をすり抜けようと車体を傾ける


すれ違う刹那


女性の懐から光が見え バイクが制御を失う


エフィル「!?」


バイクが真っ二つに「斬られていた」


エフィル「くっ…斬…撃…?」


女性は刀を鞘に納めながら言う


???「御機嫌よう 私は八雲会第弐拾参代目組長 八雲村雨と言う者です」


女性はこちらを見る


その瞳は暗く、蛇のようだ


ノウル「…こいつ…」


ノウルは自虐的に笑う


俺等とはレベルが違う


勝てる未来が見えない


ただ 遠い


「雲の上に立っている」存在だ




村雨「ふふっ そうですねぇ…」


村雨は妖しげに微笑む


村雨「こちらも無益な殺生は控えたい…」


彼女は舌舐めずりする


獲物を見る蛇の様に


村雨「私と遊んで頂けますか?」


ノウル「どういう事だ?」


村雨は自身の刀を示す


村雨「私の刀 黒刀「雲」…これを私の手から離せれば貴方方の勝ち この件については目を瞑りましょう」


村雨が刀を抜き 構える


それだけで異様な雰囲気が裏路地を包む


村雨「全力でどうぞ」 




出で立ちだけでわかる


肌で感じる威圧感


出し惜しみしていい相手ではない


エア「使うんですか?アレを…」


エアの声にも緊張が浮かぶ


エフィルとノウルは詠唱を始める



エフィル「命の赤よ…巡れ…」


ノウル「智慧の輪の完成を…」


エフィルの手首に ノウルの額に「印」が浮かぶ


2人の身体から光の粒子が舞う


エフィル&ノウル「ID(イド)解放」




ID(イド)解放…


自身の欲望、願望、夢


それを具現化させ、己だけの鎧と武器を顕現させる


解放は精神を削り 蝕む


故に乱用すれば崩壊を招く技術でもある



エフィルの手に二重螺旋(DNA)の槍「デオル」が現れ、心拍が異常な迄に上昇する


エフィルのID「生存」


ただ「生きていたい」最も純粋で 難しい願い



ノウルの頭上に文字の輪が現れる


手には一冊の完璧な本(アカシックレコード)


その一部がある


ノウルのID「全知」


全てを「知りたい」 知識は時に残酷である




エフィルが村雨に飛び掛かり デオルで薙ぎ払う


村雨は刀で防御しながら呟く


村雨「思ったよりも力強い… 面白くなりそうですねぇ」


ノウル「…なるほどな」


ノウルが呟く


完璧な本(アカシックレコード)による情報収集 


ノウルは本を投げ捨て 短剣を構える


ノウル「エフィル…合わせろ」


ノウルが素早く短剣を振る


村雨はその悉くを弾き、いなしていく


エア「今です!」


不意にノウルが飛び下がり


背後からデオルを構えたエフィルが走り出す


エフィル「届け!」


距離 僅か


デオルのリーチを考えれば刀による防御が効く間合いではない


村雨「ふふっ 考えましたね」


村雨にデオルが突き刺さる直前


村雨が跳躍する


エフィル「っ…」


デオルに重さを感じ、重心が乱される


村雨が跳躍し、デオルに乗ったのだ…


村雨「ふふっ まだ出来るでしょう?」


村雨の顔に自然と笑顔が浮かぶ




エフィル「はぁ…はぁ…」


戦いが始まってから暫く経った


エフィル達にも疲労が伺える


対して…


村雨「あら?終わりですか?」


村雨の手には依然として刀が


顔には笑顔があった


ノウル「このままじゃじり貧か…」


エア「…私に作戦が有ります…」 


エアが説明を始めた


村雨「おや?策…ですか… ふふっ」


一向に構わない…そんな態度だった


エフィル「行けそうですね…」


反転攻勢…開始




ノウル「行くぜ」


ノウルが走り出し、村雨を攻撃する


村雨「またですか?芸がない…」


金属がぶつかり合い 火花が散る


ノウル「喰らえ…」


ノウルが一段と力の籠もった一撃を放つ


防ぐ村雨の態勢が僅かに ほんの僅か揺れる


ノウル「エア 今だ」


ノウルの声を合図にエアが「あるスイッチ」を入れる


駆動音 モーターの咆哮


村雨「!?」


村雨に無人のバイクが迫る


エアの遠隔ハッキングを使えばバイクの起動など容易だ


村雨「ふっ…」


村雨はほぼ反射的にバイクを両断する


その刹那



エフィル「喰らえ!」


エフィルが飛び込み 刀を弾く


村雨も反応しきれない三段構え


刀は思ったよりも容易に村雨の手から離れ、地面に刺さる




ノウル「お前… 刀振った後 握りが弱くなる癖があるな」


村雨「ふふっ 看破されていましたか…」


村雨は刀を拾い上げ 鞘に戻す


村雨「いやはや久しぶりにいい運動になりました」


村雨は優雅に一礼する


村雨「では皆様 また会う日まで…」


至極自分勝手な雲は 裏路地の影へ消えていった




ライツ「あっはっはっ!そりゃ災難だったねぇ!」


任務完了後 エフィル達は報告を行なっていた


ミラ「直接聞かずとも私が報告書を…」


ライツ「いやいや!」


ライツは「分かってないなぁ」と言う様に人差し指を振る


ライツ「情報は鮮度が命!」


ミラ「いつから新聞記者に…?」


こうして 良くある彗星都市の「日常」は過ぎていく


これは 彗星都市の「日常」


その中でも数奇な物を記した一種の「日記」


新しいページを捲ろう

0章終了です!

こんな感じのR15ローファンタジー自我解放残酷アクションを書いていく予定です

初投稿で駄文ではありますが お付き合い頂けたら幸いです

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