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救いなき世界の裏路地で  作者: 案内人
第3章「アンダーグラウンドオークション」
41/41

Part10 宴会

超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。

金さえあれば永久が手に入る時代

然し、当然利益ばかりではない

表世界で人々が自適に暮らす間

裏路地では1人が死ぬ

残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です


※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます

※月曜日以外毎日1話更新予定

「皆ご苦労だったね って事で乾杯」


グラスが合わさる硝子の音が響く


「………乾杯」


「乾杯ニャ!」


任務から帰った翌日 取り敢えず例の如く宴会をやろうと所長が提案したのだった


「ほぅ〜 いや~大変だったね〜」


すでにアルコール臭い息を吐きながら肩の傷に触れる


「飲み過ぎると後が面倒ですからね 程々に……」


「良いニャ!こんな時ぐらい飲むニャ!」


「………」


『あの猫 蟒蛇(飲んだくれ)の類か……』


アルコールが回ってくると 例の如く「遠慮」という言葉が消える


「レイセン君〜!追加のお酒を……」


「ニャハハ!もっと持って来るニャ〜!」


唐突に グラスが勢いよくテーブルに叩き付けられる


「………テメェら そこら辺にしとけよ 今回の任務も僕の手腕がなきゃ成功しなかったそもそもこの宴会自体料理したのは僕いいから黙ってさっさと…………」


『レイセンは眠らせといたぞ 続きをやるか』


………可哀想なレイセン……


宴はまだ終わらない


――――――――――――――――――――――――


「あっ 居ましたネ」


オークションに戻ったフェルムの元に誰かが走り寄って来る


「んだお前?」


「鉄工会のフェルムサマで合ってますよネ?」


「そうだがなんかあんのか?」


その女の小柄で如何にも胡散臭い 深くフードを被った口元が笑った


「少し銃を見せて頂けないでしょうカ?」


「テメェそれがどういう事か分かってんのか」


フェルムに取って銃は貴重な商売道具 命と同等の物だ


気安く触らせるなど 出来るわけがない


「んな事出来るわ……」


オークションでは専用端末を通して入札履歴を確認出来る


その女の履歴は 中々異様だった


「コイツ……武器にしか入札してねぇ……」


競売にかけられる物には 当然武器も含まれている


その多くは新兵器か 或いは骨董品の様な類だ


その女はかなりの額を武器に投げていた


「……分かった ほらよ」


銃を渡すと女は手袋をした手で受け取る


そのまま各機構を確認する様に動かした


「おや ここが」


「分かってるよそこの外装ヒビ割れてるだろ」


「その通りデス 可愛がってあげてますネ」


瞬く間に修理すべき点を挙げると 最後に名刺を渡す


「ワタクシ こういう者でしてネ 是非ご利用下さいネ」


その名刺には……


「武器販売整備 リー・ヨウフェン」と刻まれていた

感想とポイントお待ちしております!

アンチ、指摘も大歓迎です


こちらの作品も是非お願いします!

シリアス「音」ホラー

https://ncode.syosetu.com/n9607mj/

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