新米!
フーっ…ヨシっ!やるか!
その場から振り返り、改めて建物を見てみた。
普通だ、いや、良く考えたら窓ちゃんとあるな、ガラスがはまってる…
向こうの世界だと普通にあったものだけど…
いやいいか別に、あるものはあるで…
まずは扉をくぐろう、かなり緊張するな…
と言うかコワイ…
知らないと言うのはコワイ…
だがココは勢いで押し切って良い、ビビってたらなにもできなくなる。
行こう!
もう一度息を吐き出してから扉を開ける。
少しの視線を感じた…
あまり人はいないな…時間帯かな?多分昼は超えてそうな時間。
正面が受付っぽい、右手に掲示板…ほんで左手が食堂?みたいだ…
冒険者は掲示板に二三人、食堂に一人、ガヤガヤはしてない。
そこは安心、絡まれる可能性は低い…と思う。
ギルド入った時チラ見されたくらいだ。
目的は正面…行くべきなんだけど…受付っぽいの七ヶ所ぐらいある。
あの…そこに行きたいけど…ちょっと。
…………おかしい事は何もない………
ただ、みんな綺麗すぎなだけで…
五人いるんだけど…みんな美人。
意を決していざ!正面へ!
中央突破だ!
こっち見て正面の女性が微笑んでる。
くっ!赤くなるな、顔!
「くっ……こん、にちは」
いや、笑われてしまった。
「フフっ…こんにちは、ようこそいらっしゃいました。
こちら冒険者ギルド、リッツ支部、受付となっております。
本日のご要件を伺ってもよろしいですか?」
落ち着いた綺麗な声だ…ちょっと緊張がほぐれた感じする。
「はい、えっと…冒険者の登録に来ました。」
ちょっと驚いた顔された。
ダメだったかな?
「……ご依頼ではなくですか?」
「はい!」
「えっと冒険者と成りますと大変な危険がともないます、なくなる方もすくなくありません。
確かにその分、報酬もありますが……」
あーなんか普通の村人っぽいしな、今の俺。
でもしたい冒険者!
「大丈夫です!お願いします!」
やりたい冒険者!
「…わかりました、15才以上であれば誰でもなれますから、これ以上はお止めいたしません、ただくれぐれも無茶をして命を散らすことのないようお願いします。
そう言った事は少なくないとは言え、やはり悲しいですから……」
優しいな、ありがたい。
これくらいが普通かもしれないけど。
特別じゃあ無くても嬉しいな。
「はい、心配やお手数をおかけしますが、よろしくお願いします。」
頑張ろ!
「はい、かしこまりました。
受付担当、エルミルが承ります。
ではまず、こちらの用紙にお名前を書いていただけますか?その後に、プレートを発行し、お渡しいたしますので、少しお待ち下さい。」
紙と……なんだこれ、エンピツの芯だけみたいなのに布?巻いてある…
おっエンピツみたいな感じで描ける。
「そうま、たいが様……あっ確かに承りました、少々お待ち下さい。」
あっ苗字……なんも考えてなかった……
「双間様、双間様は迷宮に入られますか?」
「たいがで、たいがでおねがいしますぅ…」
名前で!と思ったけど、良く考えたら恥ずかしくなった。
「フフっ…かしこまりました。
タイガ様、タイガ様は迷宮に入られるおつもりですか?もしそうでしたら少し情報をご説明できますが?どうされますか?」
「よろしくお願いします!」
よく聞いておこう!
まずこの街の迷宮は1層目にスケルトンとスライムが出る。それでスケルトンは襲ってくるが、スライムは逃げる。
だから基本最初はスケルトンを狩る。
簡単らしい。
で次は2層。
ゴブリンが出る!あとスライム…
スケルトンもまれに…
そして3層、ここが最初一番危ないらしく十分に戦えるようになるまでは行かないよう厳命された…
こっからはゴブリンが武器を持つらしい、ナイフ、そして弓!あとウルフ。
気をつけましょう、十分に…
で、とりあえず層の説明はこのくらい。
次は冒険者ランクについて。
最初はGランクから始まり、スケルトンやゴブリンの低級の魔石を十個納品すればいい。
そしたらFランクに上がり、そこから40日くらい活動を続けたらEランクに上がる。
だいたい一ヶ月くらいかな?
毎日でなくてもいいけど、あまり日を空けるとダメみたいだ。
Gからやり直しか、除名。
事情があれば聞いてもらえるみたいだ。
で、その上は、D、C、B、A、S、と並んでいる。
これに上がるためには試験があるらしく、D、Cは実力、要はランクの上の者に模擬戦に挑んで認めてもらうことが必要だ。
ちなみにリッツ支部内で受けることができる。
自分よりも上位の冒険者がいればいつでも。
ギルドが呼びかける時もあるらしい。
それ以上のランクはこの国の王都まで行く必要がある。
試験内容が多いし、ちゃんと試験官もいるみたいだ。
こんなところかな?
いや、あと冒険者が一般人に暴力はダメ!絶対!場合によりけりだけど、厳罰がある。
ひどいと、一発死罪!
気をつけましょう。
そして、ギルド内も暴力ダメ!これは厳罰か、除名。
ただ、迷宮内は目が届かないので…いざこざはね?やめましょう…
そうならないように慎ましく、そして、逞しく冒険者生活を送りましょう!




