ふ…………ふく!
今日は収穫がかなりあった。
スキル2つ手に入った!
しかしスキルってこんな簡単に手に入るものなのだろうか。
これも他の人の事を知らないから何とも言えんない。
どうでもいい気もするし。
他の人にスキルの事聞くのはトラブルになる。
それは避けたい。
多分仲いい人でもやめといたほうがいいと思う。
友人少ないのに減らすことはない。
増える事無さそう……だ!
自分の情報を制限することも大事だと思う!
そう!身を守るために!
「こんにちは〜」
「こんにちは、今日も魔石の買取ですか?」
「ハイ!お願いします。」
「では、こちらに置いていただけますか?」
エルミルさんのいるカウンターで魔石を買取ってもらう。
魔石を置く際に、目を細めるのをやめてもらっていいですか?
「お、お願いします。」
「ハイ、ゴブリンの魔石40個ですね?念の為、鑑定をさせて頂きますね。」
「ハイ。」
「今日もお怪我はございませんか?」
「大丈夫ですよ?いつも言ってますけど、これでもそれなりには戦えるので!」
「そうですか……でも気をつけてくださいね?不意に名前持ちの魔物に出くわす事もありますからね?」
「はい、そのあたりは十分に気をつけます。」
そう、迷宮内では不意に名前を持った魔物に遭遇する事がある。
進化とは違う、そのまま強くなる感じのようだ。
あとは、なんかヤバイぐらいしか知らない。
とにかく、強さが普通の魔物と比べ物にならないらしい。
しかもどの階層にも出てくる可能性がある。
ヤバい。
そのかわり滅多に出現はしない。
要は強いレアモンスターだ!
ゲームだったら会いたい所だけど…
自分の命かかっているとなると、絶対会いたくないよなー高く魔石売れてもなー。
多分、魔物が名前を持つのは、人で言うレベルアップなんじゃないか…
だから簡単には名前が持てないのかな?って 思った。
最初に話を聞いた時に。
まあ、とりあえずは会わないように気をつけよう。
ヤバそうなやついたら撤退で!
ちょうど気配察知手に入れたし、探りながら行けばいい…多分…
「こちらが買取金額になります。ご利用ありがとうございました。」
「いつもありがとうございます。」
「いいえ、これも業務ですので!」
「それでもですよ、ありがとうございます。」
キチンとお礼を言ってからギルドを後にする。
美人に嬉しそうにされるのは悪くない。
いつもだったらそのまま食堂に行くけど、今日は服装を買いに行く。
冒険者が着る服は普通の服より高めらしい。
予算は金貨1枚!
大丈夫かな?とりあえず見てみるか。
たしか何処の服屋にもあるはず。
「すいませーん」
「ハイただいま。
ようこそおいでくださいました。
本日はどのようなご要件で?」
残念ながら美少女の対応はない。
「冒険者用の服、オーガの皮を使った奴ってありますか?」
「ございますよ?こちらの方がそうですね。
迷宮産のものを使った品々です。」
「ありがとうございます、少し見させてもらいますね?」
「どうぞどうぞご自由にご覧になってください。」
うーん、行けるか?
普通の服はだいたい銀貨1枚しないくらい…
オーガの皮を使った服は銀貨10枚から20枚くらいか。
高いけど防御力が全然違うらしいからなぁ。
鎧着ないならそれくらいは買っとけってデルトに言われた。
必要経費か…仕方ない。
それじゃあ…服、ズボン、靴、靴下、ベルト、あとローブのオーガセット!
これであなたも今日からオーガ!
………、ローブは雨具だ。
この辺りは雪は降らないけど雨はふる。
何回かうたれた。
傘はない、見たことがない。
動くにはローブの方が楽か…
さてこれで…金貨1枚と銀貨20枚…
予算オーバーした。
これくらいなら大丈夫だ…
まあ見た目も冒険者っぽくなる……
……買おう!
これで心配されることも減るだろう!
だから必要だ!
身を守るためでもある!
その後、
「新しい装備になったからといって無茶はしないでくださいね?分かってますか?」
とエルミルさんに注意された。
……………なぜた!




