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Hello.War.  作者: 春玖
Chapter2
15/15

お酒とタバコは二十歳から──上

PCが変わり、色々と仕様が変わってしまった為に書き方が若干違ってるかもしれません。改行とか改行とか改行とか。ご了承ください。


※そのうちテンプレの前書きに戻します。



下着姿で酒ビンを片手にし、テーブルにもたれかかるように眠るレイナ。


山積みにされたHAPPINESSの男共を下敷きにして眠るグミ。


こめかみを押さえながら考え事をしている……かのように見えて実は眠っているカーヤ。


円周率をただひたすらボヤき続けるユーリ。


いつのまにか不在となったナルイとアーヤ。


怪我多数の俺。(バンビ)





「どうして……こうなったんだ……」







「EGRはやくよこせよ雑魚」


「あはい……」



酷い言われようだが、頼んだのは俺たち側だ。文句は言えない……。

俺は言われるがままトレード画面を開き、【EGR-6600】を出した。

あぁ、久しぶりのレアドロ、しかも新装備だったのに……。

それもこれも西の糞野郎共のせいだ。絶対報復しちゃる。



トレード画面の了承ボタンを押すと、トレード画面が消え、俺のインベントリから【EGR-6600】がなくなる。



「きゃぁぁぁああああああああ!!新型ぁぁぁああああああああ!!うぇへへへへへへへええああああああぁぁあ!?何コレ!?」


「レイナー。お腹減ったー」


「あとちょっと我慢しなさいグミ。たぶん祝勝会か何かでバンが奢ってくれるから」


「はぁ!?ふざけんな!今俺は盛大に散財したところなんだよ!くそっ……こんなことならリュパンでも育てておくんだった」


「重量が約2倍で攻撃力が跳ね上がってる……?素敵!素敵すぎるよこれ!!超試し撃ちしたい!あぁぁ体がムズムズするぅぅ!!」


「お姉ちゃん。素敵なのはいいけど、Str足りてないよ?」


「えっ」


「えっ」





ある意味の変態が石化したが無視だ。あいつのテンションには着いていけないし変に八つ当たりされても困る。装備条件なんて聞かれてないからな。俺は知らん。



「バンちゃーん。お腹減ったー」


「しょうがないやつだな……。おーい皆、祝勝会行くぞー。場所はそうだな、そこの酒場でいいだろ」


「バンってお酒飲めるの?未成年じゃないの?」


「俺、一応大学生なんですけど……」


「歳は?」


「19だけど1年ぐらい誤差で済むだろ……ってかレイナは?酒飲めるのかよ」


「女性に歳を聞くの?相変わらずデリカシーの欠片もないゴミね。グミ、こんな男にだけは捕まらないようにね――じゃなくてゴミに」


「えぇ?そんなこと言われても困るよ……。まぁ敢えて一言だけ言うとしたら――ゴミは死ね」


「バンちゃん。どうしてそんなゴミ屑に育っちゃったの……?お姉ちゃん悲しい――ゴミの姉だなんて」


「お前ら皆死んでしまえぇぇぇぇええええええええええくぁwせdrftgyふじこlp;@:」



逃げ出そうとした俺の首を誰かが掴みやがった。首を前から引っ掛けるように掴まれたせいで一瞬意識がトんでしまう。



「っがほ!っげほ!アーヤ!てめぇ何しやがこぽぇ」


「ゴミは滅却しないと……ねぇ、私のために死んで?」



女の力とは思えない程の力で首を絞めてくるアーヤ。完全にキまってる。死ぬ死ぬこれはほんと死ぬ!



「……師匠、ダメ」



と、ここで思わぬ味方が出来た。よく言ったナルイ!今度300円おごってあげよう。



「……やるなら私に」


「ぎゃぁぁぁああああああああああああ!!変態がいるぅぅぅぅぅううううう!!」──ギリギリ


「あ、これは死ねr――」




こうして俺は死んだ。スイーツ(笑)





「エライ目に遭った……」


「バンちゃんってゴキブリみたいだよねー。生命力とか、気持ち悪いところとかそっくり」



俺の知らない日本語を話すグミは無視する。

今いるのはさっき話題にあがった酒場。あの後、剣聖の手当の末に俺は回復。途中からだがなんとか祝勝会に参加することが出来た。





「ところで乾杯とかやったの?」


「うん。私が音頭とった。どうよ、凄い?」


「あぁ、ゴキブリが飛翔したぐらい凄いな」


「あぁ?舐めてんのか糞ガキ、殺すぞ」


「すいません調子乗りました!ほんとすいません!!」




今までの画面を通しての祝勝会とは違い、実際に話し、笑い、騒ぐことが出来る。なんていうか、いいな。こういうのって。みんなの心が一つになってるって感じがする。




「皆ー!バンが一発ギャグやるって!!」


「あぁ!?ふざけんなよレイナ!無茶振りにも程があるだろ!!」


「お題は……これで」



差し出されたのはレンゲだった。ラーメンのスープ飲んだりするスプーン。それも二つ。




「キャー!リーダーかっこいい!」

「さすが我らがリーダー!そこに痺れる憧れるぅ!」

「わっしょい!わっしょい!」

「俺……このギャグが受けたらトイレに行くんだ……」

「頑張ってボッチマン!皆が君の買い置きしたプリンを食べてるよ!」

「そうだ!京都へ行こう!」

「ツンデレ、それは日本の文化の極みなり。キリッ!」





「グミが一人で酔っ払って騒いで面白くない件について」


「いい度胸じゃねぇか糞ガキ表でろよ。そんで死ぬか殺されるかヤられるか選べ」


「すいません調子乗りました!ほんとすいません!!」




俺は考えた。レンゲ(×2)で出来ることを。必死に、人生で一二を争うほど必死に考えた。ある時には深く。ある時には浅く。広く柔軟な思考を持ち、俺は考えに考え尽くした。そして俺はとある悟りに至る。笑いとは何か。声を出して笑うことだけが笑いなのだろうか。否、声に出さずに顔が緩むだけなのも笑いだ。それだけではない。面白いから笑っているのだろうか。愛想笑いの可能性だってあるし、全く別のことを考えて思わず顔が緩んだだけなのかもしれない。果たしてそれは笑いと言えるのだろうか。ギャグが受けず、スベってしまい、寒い空気が流れたとしよう。その空気が面白くて笑ってしまうということもある。笑いとはなんだ。笑いとは────




────それら全てがどうでもいいと思える程のインパクト、そして奇抜さだッ!!!!










俺はレンゲ(×2)を両手に持ち、そっと目に当てた


「ウルトラマン」




空気が死んだ。


エターナルフォースブリザード!!効果、相手は死ぬ!!だがMPが足りない!!





いつのまにか酒場の玄関のそばで立っていたアーヤが、俺に目で話しかけてきた。



『やっぱり胸はCカップが一番だと思うの』




怒ったバンビはアーヤに攻撃をしかけた!

バンビは自分のポケットからアイテムを取り出した!

だが洗濯前に取り出し忘れたシワシワの紙くずしかなかった!

バンビは洗濯前に取り出し忘れたシワシワの紙くずをアーヤに投げつけた!

バンビはアーヤに3のダメージを与えた!

アーヤのターン。

アーヤは「仲間を呼ぶ」を使った!

アーヤのナルイがあらわれた!

アーヤは【EGR-5500】を取り出した!

やせいのバンビは逃げ出した!

しかしまわりこまれてしまった!





「死ねゴミ屑!!」


「……師匠を侮辱した罪は重い」


「すまん!あの空気に耐え切れずについやってしまった!!出来心だったんだ!許せ!!」





こうして笑いのエンタテイメントと呼ばれた俺のワンマンライブが幕を閉じ、逃走劇は始まったのだ。









「エライ目に遭った……」


「バンちゃんってゴキブリみたいだよねー。生命力とか、気持ち悪いところとかそっくり」



あれ、なんか既視感(デジャブ)。変わってるのはテーブルの上に積まれまくってる料理を食べた後の残骸だけだった。1枚2枚3枚4枚――こいつらどんだけ食ったんだ……。



「ってか、俺は何も食べてないんだけど……これお前ら自腹だからな」


「え、バンさっき奢るとか言ってなかったっけ?」


「言ってねぇよ!」




本当のことを言うと奢ったところで俺の財布は何の痛手も無い。ネトゲやったことあるやつならわかるだろうが、100万や200万、1000万以上の金が装備や回復アイテムで飛んでいってしまう。それに比べたら飯代ぐらいどうってことはない。だけど全部俺持ちってのは腹が立つ。無茶振りされてボコられてお金払わされるってどう考えても最悪だ。理不尽でしかない。……よし。




「おばちゃん!!酒持ってきて!!」




後にして考えてみれば、それまでのことは何てことなかった。自棄になって酒を頼んだのは本当に失敗で、あの時の自分をぶん殴って止めたいと思った。

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