第十九話 「七将合体! 天守覇王!!」
第十九話
「七将合体! 天守覇王!!」
――天守皇、大破寸前。
巨大魔心魔王の黒炎。 巨大闇暗鬼の黒鎖。
二体の猛攻により、 天守皇は膝をついていた。
《出力51%》 《機体損傷増大》
命が叫ぶ。
「幸村くん!!」
幸村は拳を握る。
「くっ…!まだ終われない……!」
その時。
七人の戦極ドライバーが、 同時に輝き始めた。
○六文銭。 ○三日月。 ○織田木瓜。 ○毘沙門天。 ○桔梗。 ○風林火山。 ○桜紋。
七つの家紋が、 空へ舞い上がる。
そして――
巨大な七色の光柱となった。
邪神天統が目を見開く。
「まさか……!」
「七家紋完全共鳴だと!?」
◇
地下最深部。
誰も立ち入れなかったの間。
巨大な門に、 七つの家紋が浮かび上がる。
ゴゴゴゴゴ……
封印解除。
その奥で眠っていた、 巨大な神皇龍が目を覚ます。
大和博士が静かに言った。
「戦極システム最終形態――」
「七将合体」
「天守覇王だ!」
◇
天守皇の全身が光に包まれる。
甲斐虎王が完全展開!
右腕《風》だけではなく、 巨大な肩鎧《林》、 脚部プラス装甲《火》《山》、 胸部に神皇龍コアが刻まれる!
さらに!
桜華翼が展開!
巨大な桜の翼が、 背中いっぱいに広がった!
二つの力が融合する。
《七将合体!!》
《天守覇王!!!》
轟音。
街の中央に、 巨大な王が立つ。
頭部には天守閣。
胸には神皇龍コア。
背には桜の翼。
右腕には、 巨大な虎の爪。
まさに――
歴史を守る、 最強の城神。
命が目を輝かせる。
「すごい……!」
「これが……天守覇王!!」
◇
邪神天統が叫ぶ。
「認めぬ!!」
巨大魔心魔王!
巨大闇暗鬼!
二体が同時に襲い掛かる!
だが――
幸村が叫ぶ!
「風!!」
甲斐虎王の力が発動!
《風》
超加速!
天守覇王が一瞬で敵の背後へ!
政宗。
「林!!」
《林》
巨大結界展開!
闇暗鬼の黒鎖を弾く!
信長。
「火!!」
《火》
巨大剣に炎が宿る!
一振り!
ドゴォォォン!!
巨大魔心魔王を吹き飛ばす!
そして。
謙信が静かに言う。
「山」
《山》
巨大な城壁が地面から出現!
敵の動きを完全に封じた!
信玄が豪快に笑う。
「これが風林火山だ!!」
◇
しかし。
邪神天統が力を注ぐ。
巨大魔心魔王と巨大闇暗鬼が融合!
黒い嵐。
巨大な闇。
《歴魔神・邪王鬼神》
最強の怪物が誕生した。
命が青ざめる。
「まだ……!」
邪王鬼神が咆哮。
天守覇王を吹き飛ばした。
《警告》 《敵出力、天守覇王を上回る》
幸村が歯を食いしばる。
「くそっ!」
その時。
巴が優しく言った。
「違います」
「力じゃない」
「みんなの想いです」
信玄も笑う。
「そういうことだ」
謙信。
「我らは一人ではない」
信長。
「ならば勝つ!」
光秀。
「歴史を守るために」
政宗。
「派手に決めようぜ!」
幸村が剣を掲げる!
七人が叫ぶ!
「家紋共鳴!!」
七色の光!
街中の人々の願いが、 天守覇王へ集まっていく!
◇
《最終奥義承認》
《真・守護大断》
巨大な七色の剣が現れる。
幸村。
「これは破壊じゃない!」
巴。
「悲しみを終わらせる力!」
信玄。
「受け取れぇぇぇ!!」
七人の想いが一つになる!
天守覇王が飛ぶ!
巨大な桜の翼を広げ!
七色の斬撃が放たれる!
《真・守護大断!!!》
ズガァァァァァァン!!!
邪王鬼神を包む、
七将合体・天守覇王の放った《真・守護大断》を受け、巨大な身体が大地へ膝をついた。 黒い炎が消えていく。
そしてーー 沈黙……… やがて。
街から歓声が上がる。
「勝った!!」
「サムライジャー!!」
「ありがとう!!」
命の目に涙が浮かぶ。
「みんな……」
幸村が笑う。
「守れたな」
巴も微笑む。
「はい」
信玄が腕を組む。
「だが」
「まだ終わりじゃねぇ」
その言葉に、 全員の表情が引き締まる。
歴史魔城・天統城。
邪神天統は静かに立ち上がっていた。
「七将合体……」
「面白い」
その背後。
さらに巨大な扉が現れる。
封印された、 最凶の歴史。
「ならば」
「真の絶望を見せてやろう」
赤い瞳が、 闇の中で妖しく輝いた――。
次回 第二十話 「終焉皇オロチ」
ついに明かされる、 全ての戦いの始まり。
邪神天統とは何者なのか――。




