第十七話 「四天歴魔将」
第十七話
「四天歴魔将」
――巨大獄炎を倒した直後。
街には歓声が響いていた。
「勝ったー!!」 「天守王すごい!!」
子どもたちが手を振る。
しかし――。
空が再び裂けた。
黒い雷。
稲妻が幾重にも走り、天を覆う。
邪神天統の笑い声が響いた。
「フフフフ……」
「喜ぶのは早い」
「歴史の絶望は、まだ終わらぬ」
黒い霧の中から、四つの巨大な影が姿を現す。
一つは巨大な隻眼の武者。
《巨大独眼零》
一つは巨大な魔王。
《巨大魔心魔王》
一つは巨大な天使のような異形。
《巨大裁天》
そして――
闇そのものを纏った忍者武者。
《巨大闇暗鬼》
四体が並ぶ。
その圧倒的な威圧感に、街の空気が凍りついた。
命が青ざめる。
「うそ……」
「まだいるの……!?」
大和博士の顔も険しい。
「まずい……」
「天守王のエネルギーが足りない」
幸村が叫ぶ。
「だったら!」
「もう一度行くぞ!」
五将合体・天守王、出撃!
巨大城門が開く。
《五将合体――》
《天守王!!》
巨大な城の戦士が立ち上がる。
幸村が叫ぶ。
「みんな!」
「天城市を守るぞ!!」
「おおっ!!」
巨大独眼零が先に動いた。
隻眼から黒い閃光が放たれる。
《独眼滅光!!》
ドオォォン!!
天守王が吹き飛ぶ。
政宗が叫ぶ。
「なんて威力だ!」
続いて巨大魔心魔王。
巨大な剣を振り下ろす。
ガキィィン!!
天守王の城壁シールドに亀裂が入る。
謙信が苦しそうに言う。
「防御が……持たない!」
さらに巨大裁天。
無数の光槍が降り注ぐ。
ドドドドドド!!
影忍機の装甲が火花を散らした。
光秀が歯を食いしばる。
「四体同時では……!」
巨大闇暗鬼が背後へ回る。
巨大な苦無を振り下ろす。
ズガァァァン!!
天守王が地面へ倒れた。
命が叫ぶ。
「幸村ーー!!」
コックピット。
警報が鳴り響く。
《損傷率48%》
《出力低下》
幸村が悔しそうに拳を握る。
「くそっ……!」
その時だった。
ラボの地下深く。
橙色の光が輝き始める。
ゴゴゴゴゴ……
巨大な虎の瞳が開いた。
大和博士が驚く。
「まさか……!」
信玄が静かに笑った。
「呼んでるぜ」
「俺の相棒がな」
命が振り向く。
「信玄さん!」
信玄は戦極ドライバーへ手を当てる。
《風林火山・起動!》
橙色の光。
「出てこい!!」
「甲斐虎王!!」
地下格納庫が開く。
巨大な虎型メカが咆哮した。
《甲斐虎王!!》
オレンジ色の装甲。
巨大な牙。
燃える瞳。
街の地下から飛び出し、天守王の前へ降り立つ。
ドォォォン!!
幸村が驚く。
「信玄!」
信玄が笑う。
「お前らだけに格好つけさせるか!」
甲斐虎王が巨大魔心魔王へ突撃!
鋭い爪!
猛烈な体当たり!
敵を吹き飛ばす!
さらに――
甲斐虎王が変形を開始!
虎の身体が分解。
巨大な右腕となり、天守王へ装着される!
《追加合体!!》
《虎王武装!!》
巨大な右腕に、風林火山の紋章が輝く!
幸村が驚く。
「力が溢れてくる!」
信玄が笑う。
「使いこなしてみろ!」
天守王が巨大独眼零を殴る!
ドゴォォン!!
巨大裁天を掴み、投げ飛ばす!
だが――
巨大闇暗鬼が背後へ回り込む。
黒い鎖が天守王を拘束!
巨大魔心魔王も立ち上がる。
四体が一斉攻撃。
ドドドドドド!!
天守王が膝をついた。
命が叫ぶ。
「まだ足りない!」
大和博士も頷く。
「そうだ……!」
「もう一機!」
その時。
巴が静かに前へ出た。
「今度は……」
「私がみんなを守ります」
胸の桜紋が輝く。
《桜紋共鳴》
地下最深部。
桜色の光が溢れ出す。
翼を持つ巨大な鳥型メカ。
《桜華翼》
静かに目を開いた。
巴が優しく微笑む。
「一緒に戦いましょう」
巨大な桜の翼が広がる。
街の空に。
新たな奇跡が舞い上がった――。
次回 第十八話
「六華合体! 天守皇誕生!!」
桜華翼、出撃!
巴の想いが天守王と一つになる!
空を舞う六つの力――
六華合体・天守皇、誕生!!




