5話
『僕成人したら家を出て冒険者になる!』
成人後家を出る宣言をした次の日、急な公務が入りお父様は王都に戻らなければならなくなった、お父様が家を出る直前に僕の部屋に来て
「ユリウス、もし私達への迷惑等を考えないで冒険者になりたいと言う言葉が本気なら10歳で入学できる王立魔法学院に入学しなさい、主席とまでは言わないが上位の成績で卒業できたのなら冒険者になることを認めよう。それ位の実力が無ければ冒険者はやらせられないからな」
そう言って王都に戻られてしまった。しかし正式に家を出ることを認めてもらった条件付だけど、その王立魔法学院の事を少し調べて見よう、と言っても爺やに聞いただけだけど、それによると学院は魔法学院、騎士学院、財務学院と三種類在り、すべて完全な寮制だ同じ敷地に立てられているが校舎は別々になっている
ここの所魔法学院といっては居るものの魔法を使える人が少ないので実質魔術学院と言ってもいい位らしい。
入学試験は筆記と実技があり採点方式は筆記2割、実技8割と言った感じで実技が圧倒的にできれば筆記がダメダメでも希望がある、逆に筆記が満点でも実技がダメダメだと絶望的だ知識だけでは魔法使いになれないと言う事を物語っている。
毎年500人ほどの定員に対して1000人ほど受験者がいるらしいそれでも魔法が使える人はかなり少ない。
ちなみに最近では一定以上魔法が使えるだけで特待生として授業料や寮費、学院内施設の自由使用と得点が盛りだくさんである、毎年特待生は5人~15人ほど、魔法が使える教員は才能のある魔法使いの教育に熱心である。
学院は5年制、10歳で入学して15歳の成人で卒業、その後成績優秀者は王宮筆頭魔法使い筆頭魔術師への就職もできる。
僕は卒業後冒険者になりたいから冒険者のことについても少し調べてみた、冒険者はギルドと呼ばれる団体に所属する、冒険者にはランクがありF,F+,E,E+,D,D+,C,C+,B,B+,A,A+,S,S+,SSと分かれている、登録時に実力テストのようなものがありその結果によってFランクからD+ランクまでの間でランク付けされどんなに実力があろうと実績が無いので最高でもD+からスタートとなる。
ちなみに魔法学院、騎士学院卒業生で成績優秀者はC+ランクからスタートすることも可能だ、何故なら学院には在籍中実技訓練と言う名目でギルドの依頼をこなす授業があるからだ。
しかし実際成績優秀者は王宮へ支えることができるので冒険者に進むものはほぼ居ない。
「実技はもう十分だろうから筆記の勉強を始めよう・・・・」
ある程度の事を調べたユリウスは実技の毎日練習してるので筆記も頑張ろうと誓い勉強にいそしんでいくのであった。
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ユリウスが勉強に熱を入れるようになってから5年半の月日が流れた、屋敷ではユリウスが王立魔法学院に入学してその後家を出ると宣言、そのおかげか陰湿な嫌がらせ等は瞬く間に無くなった。
日々入試に向けて魔法の練習と筆記試験の勉強を欠かすことなく生活している、9歳になったあたりからお小遣いをもらい屋敷でて領内の色々な施設や市場を見て回るのも日課になっていた。
そして10歳の誕生日を向かえ一週間前に王都の別邸に移動し王立魔法学院入学試験に備えていた。
今日はお父様から王都の城下町や冒険者ギルドなどを見てくるといいと言われお小遣い(金貨数枚)を貰い屋敷を後にし散策に出ていた。
流石王都と広すぎて移動にも一苦労だ、人や店もかなり多い。屋台や出店なんかも沢山出ている、途中で匂いに釣られて焼き鳥のような食べ物を買い食べながら街を歩き回った。爺やが言ってた魔法具屋にも行ってみたけどお小遣いで変えるのは高が知れたランプだったり創造してたのより少ししょぼかった。
そして街をフラフラしてると表通りから外れた裏通りっぽい所に出た。この辺は小説のテンプレとかだと女の子か悪漢に襲われてるとかありそうだけど・・・まあ普通は無いよねと思っていると
「ちょっと!放して下さい!」
「貴方達!いい加減にしてよ!」
「おぉ怖い怖い、そんな怒んなって一緒に遊ぼうって言ってるだけじゃんか」
「そうそう、せっかくの美少女が台無しだぜぇ」
おぉ!テンプレな展開が見えたよでも僕よりちょっと上くらいかな?それでもそんな子におっさん・・・とまでは言わないけどこの人たちロリコンなのかな?
この世界だと奴隷制度とかあるから人攫いも多いらしい、どうも怪しいな。何か無理矢理拉致されそうな感じがあるし辺りを行き交う人は見て見ぬふりをしている。絡んでる男達はいかにも冒険者やってます的に筋骨粒々で革製と鉄の混ざった鎧を身に付けてる。一般人ではまったくかないそうになかった。
「もし・・・そこのお嬢さん。大丈夫ですか?」
一応声を掛けてみよう
「え?・・・・えっと大丈夫じゃないです!!」
絡まれてる女の子で金髪の髪をした子がそう叫ぶ。大丈夫じゃないそうなので男達に近付く。
「なんだぁ貴族の坊ちゃんが何か用か!」
「貴族の坊ちゃんって分かるならここは手を引いたほうがいいんじゃない?」
「おいおい、貴族様がこんな所で一人で出歩いてたら何があってもわからないよなぁ?」
うわぁ・・・・素行の悪い冒険者は貴族にも手を出しちゃうのかもしかしたら貴族も余り権威が無いのかな
「痛い目にあいたくなかったらさっさとここから立ち去るんだな!」
「いや、お兄さん達じゃ指一本触れられないし僕の敵じゃないよ」
その一言で男達の顔色が変わる。
「なんだと!この糞ガキィ!」
「死ねや!オラァ!」
掛け声とともに一人が殴り掛かってきた。僕は魔法障壁を展開し殴り掛かってきた右拳を受け止めた。
「痛ってぇ、なんだこりゃぁ!!」
魔法障壁をなぐり拳を痛めた一人を横にそれを見ていた男は更に激昂、腰に下げている剣を抜いて何の躊躇いもなく斬りかかって来た。
魔法障壁で剣を受けつつ風属性オリジナルの魔法を使うする指定した範囲の空気をなくす効果を持った魔法だ息ができなくなり白眼を剥いて膝から崩れ落ちた。
男達が倒れた後、女の子の方を見ると呆然とした様子でこちらを見ていた。
「大丈夫?怪我とかしてない?」
「え、あ!だ、大丈夫です!あの、貴方こそ大丈夫ですか?剣を抜かれてましたけど……」
さっき助けを求めた子がそう答える。ちょっとつり目気味の大きい碧い目をしており、顔も小さく随分可愛い子だ。
「大丈夫だよ。アレくらいの剣じゃ僕の魔法障壁は破れないから」
「え・・・魔法障壁?」
もう一人の子が呟く。こっちは灰色っぽい長い髪をした……そう思って顔を見ると、衝撃を受けた。ちょっと垂れ気味の大きい碧色の瞳、スラっと鼻筋の通った小さな鼻、ツヤツヤの唇をした美少女だ。少しお母様に雰囲気が似ているかも。
「あ、あの……どうかしましたか?」
その娘に見とれていると、真っ赤な顔で戸惑ながら話しかけられた。
「え?・・・・いや、何でも・・・無いよ怪我が無くて良かった」
慌ててそう答える。
「ありがとうございます。えっと・・・・」
「あぁ、うん。どういたしましてとりあえずここを離れようか」
ここで長居してまた絡まれるのも厄介なので表通りまで出た、彼女達も気持ちがまだ落ち着かない様子だったので近くにあった喫茶店に入って気を落ち着かせる事にした。
「改めてお礼を。危ない所を助けてくれてありがとうございました」
「ありがとうございました」
「いいよいいよ、そんなに強くなかったし怪我も無いしね」
そう言うと金髪の子が呟く。
「魔術さえ使えてたら・・・・」
おいおい何か不穏な事言ってるよ。
「駄目だよソフィー、街中で攻撃魔術は使っちゃダメよ?」
「分かってるわよアーネ。大体詠唱すらまともにできないわ、だからあんな奴等に何も出来なくて悔しいのよ!」
「あ、そうだったわごめんなさい。自己紹介もしないで。私はソフィー」
「えっとアーネ・・・です。先ほどは本当にありがとうございました」
「僕はユリウス、そういえばソフィーは魔術を使うみたいだけど、王立魔法学院の生徒さんですか?」
「いえ、まだ違うわ」
「まだ?」
「ええ、来週の入試に合格すれば王立魔法学院生になるの」
「そっかソフィーも来週の入試受けるんだ?」
「うん、アーネと一緒にね。って『ソフィーも』?」
「僕も受けるからね」
「試験に受かれば同じ学院生だね、お互いに試験頑張ろうね」
「じゃあそろそろ僕はお暇させてもらうね、もうあんな人気の少ない裏道行っちゃ駄目だよ?」
そういうと席を立ち銀貨を数枚置いていくそうするとソフィーから待ったの声がかかった。
「ちょっと待って、この銀貨じゃ多すぎるわよ?」
「家訓だよ、女の子に払わせるなんて格好悪い事はするなってね」
もちろんそんなものは無い、一度やってみたかっただのだ。
「じゃ、今度は学院で会おうね」
そういって二人と別れて帰路に着いた。
そして王立魔法学院試験前日ユリウスは最後に一通り目を通しておこうと就寝前の確認をおこなっていた。
「えーと、魔法使いと魔術師は似ているようで別々の役割が振られており王国軍では魔法使いが騎士達のサポートし、魔術師はその後方での固定砲台的な役割である・・・と・・・他には・・・・ノルダール王国は王都を中心として周りを5つの公爵家が領地を運営している・・・・その家が・・」
そうノルダール王国に存在する5つの公爵家、カールフェルト、ゼーダーシュトレーム、ランデル、アウグストション、ノーディン、もともとは王族の次男や三男などを公爵家として始まった、今でも王家に継ぐ発言力や財力を持っていてイェルハルド兄さんの婚約者ビルギット嬢も公爵家の令嬢であった。
「よし、一通り見直したし明日に備えて早めに寝よう」
明日は試験当日だ今日頑張りすぎて試験中に眠くなったんじゃ意味ないしできることはやったんだからもうゆっくり休んでおこう。
こうして十分な睡眠をとり翌日の試験に備えるのであった。
かなり時間が開いてしまいすみません
次回ユリウスは合格することができるのか?
本作のヒロインがやっとこさ登場です。
読んでくださった方々ありがとうございます。
誤字脱字等ございましたら教えてもらえると幸いですm(_ _ )m




