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亡者の障子 Ⅱ
「お前が我の敵ともなり、味方ともなる存在であるかーー
我は長年悩まされた。何故、この未熟な子を守らなければならぬ。訳が分からんのだ」
本能のままに眠る小夜を見つめてこう呟いた。いつ時間が経ったのだろう。もうすぐ朝日が頭を見せてくる時間になってしまう。
「夜行様。そろそろ時間でございます」
後ろから促すように、丁寧な言葉で述べた。
「お前はどう思う」
「は、そこでお眠りになっていらっしゃるお子様のことでしょうか。治める力もない私共にも、何ともいえない力が潜んでいるのでは、と思うままでございます」
「我もそう思うのだがね。ただあまりにも幼さすぎる」
「これも上からの言葉でございます。私共にはどうにもなりません。どうか仰ってる通りに行動に移してくださいませ」
「分かってる。この子と少し話したい。今は去れ」
「御意」
部下らしきの人は竜巻を作りながら去っていった。




