認識ホラー
『隣の家の野崎さん』(仮)
ジャンル
認識ホラー・ミステリー
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プロローグ
中学二年生の少女・真白。
父の転勤で田舎町へ引っ越してくる。
引っ越し作業中。
ふと視線を感じる。
隣の家。
古びた木造住宅。
門柱には
「野崎」
という表札。
二階の窓から同年代くらいの少女がこちらを見ていた。
目が合う。
少女は慌てて隠れる。
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その夜。
窓の外。
同じ少女がこちらを見ていた。
笑っていた。
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第一章『隣の家の女の子』
学校初日。
出席確認。
先生が言う。
「野崎この葉さん」
欠席。
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休み時間。
主人公は聞く。
「野崎さんって?」
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クラスメイト。
「ずっと学校来てない子」
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主人公は自然に思う。
ああ、隣の子か。
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放課後。
少女と話す。
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「この葉ちゃん」
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少女は少し不思議そうな顔をする。
しかし否定しない。
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以降。
主人公と少女は仲良くなる。
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第二章『違和感』
毎日会う。
毎日話す。
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でも。
少女は家へ入れてくれない。
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「今日はダメ」
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そればかり。
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主人公も深く考えない。
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学校では。
野崎この葉の噂。
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病気。
引きこもり。
不登校。
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話が噛み合わない。
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ある日。
クラスメイトが言う。
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「お前んちの隣って空き家じゃね?」
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主人公は笑う。
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「いや住んでるよ」
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「女の子いるし」
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クラスメイトは変な顔をする。
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第三章『野崎この葉』
二学期。
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教室のドアが開く。
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「今日から登校します」
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野崎この葉。
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主人公は固まる。
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別人。
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顔も。
声も。
背格好も。
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全部違う。
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放課後。
話を聞く。
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野崎この葉は町外れに住んでいる。
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主人公の家の隣ではない。
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主人公の認識が崩れ始める。
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第四章『空き家』
主人公は調べ始める。
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隣の家。
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何年も前から空き家。
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近所の人もそう言う。
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けれど。
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表札だけは残っている。
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野崎。
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主人公は混乱する。
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じゃあ。
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あの少女は?
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第五章『野崎家』
野崎家の過去を知る。
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十数年前。
一家心中。
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死亡者。
* 父
* 母
* 息子
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町では有名な話。
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しかし。
不可解な点が一つ。
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介護されていた祖父が行方不明。
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遺体も見つかっていない。
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第六章『壁の向こう』
空き家から異音。
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取り壊し前の調査。
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押し入れの奥。
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不自然な壁。
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解体。
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さらに奥。
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白骨遺体。
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祖父。
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真相判明。
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介護疲れ。
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母による虐待死。
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父による隠蔽。
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その後。
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罪悪感。
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怪現象。
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一家心中。
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全て解決する。
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最終章『誰でもなかった少女』
空き家は取り壊される。
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主人公は野崎この葉と話す。
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昔のアルバムを見る。
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家族写真を見る。
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新聞記事を見る。
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近所の証言を聞く。
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何度調べても。
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少女はいない。
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野崎家に少女はいない。
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一家心中したのは
父
母
息子
祖父
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それだけ。
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主人公が会っていた少女は。
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野崎この葉ではない。
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野崎家の人間でもない。
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白骨遺体でもない。
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事件の関係者ですらない。
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それでも。
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主人公は確かに会った。
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話した。
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遊んだ。
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笑った。
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取り壊しの日。
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重機が空き家を壊していく。
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二階の窓が崩れる。
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主人公は最後まで見届ける。
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少女は現れない。
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何も起きない。
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家は更地になる。
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帰り道。
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主人公はふと振り返る。
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更地。
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誰もいない。
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でも。
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あの子が本当にいたことだけは、
今でも信じている。
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終わり。
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