第4話 ルドアードの告白
エルン「こ、此処は…」
ルドアード「此処は貴女の世界です」
エルン「えっ?」
ルドアードはベンチから立ち上がり、エルンの前で頭を一度下げた。
ルドアード「先程申し上げました事は、少々真実とは異なる説明を致しました。申し訳ございません」
エルン「え、嘘ついたってこと?」
ルドアード「貴女をこちらへ連れ戻す為の止むを得ない措置でした。心からお詫び申し上げます」
エルンも立ち上がって話す。
エルン「連れ戻すって、私の世界ってどういう事?」
ルドアード「この世界が出来た時、一番初めに生を受けた方が貴女だったのです。この世界の全ては貴女の為に用意されました。しかし、何かの影響で貴女は違う世界に行ってしまったのです。その後、この世界はご覧の通り荒れ果てました」
エルン「そう言われてもちょっと理解出来ないわ。それにこんな所じゃ落ち着いて考えるのも無理よ。何か元の世界に戻る方法は無いの?」
エルンは不安になり落ち着かない。
ルドアード「ご心配には及びません。あちらの世界へはいつでも移動する事が可能でございます」
エルン「じゃあ、今すぐ戻りたいの、戻してくれる?」
ルドアード「ですが、この世界には貴女の存在が必要なのでございます。貴女が居なくなられてからこの様な状態に変わってしまったのです。ですから、こちらにとどまって頂きたいのです」
エルン「ごめんなさいルドアード。私には私の暮らしがあるの、元の世界の生活が。だから戻して!」
エルンは少し怒り気味になっている。
ルドアード「ではこの世界は…」
ルドアードはエルンの表情を見ると言葉が出なかった。
ルドアード「分かりました。ではご案内致します」




