会長
お久しぶりです。
最近は真剣バトルものに手一杯であまり時間がなかったのですが、少し余裕が出来たので久しぶりの更新です。
得点が出た。
飛竜小太郎、技術点3
タイム、2.13秒。
レオニード、技術点2
タイム1.98
以下、技術点無し。
タイム、3秒以下。
やはり、二人を除けばあとは粗悪品の寄せ集め。
会場の客も驚いた顔をしている。
中には罵詈雑言を飛ばす者まで現れた。
そんな荒れた環境の仲、実況兼、進行の者が自棄で自分以外の者にこの状況を丸投げする。
「さて! ではここからはこのフラッシュトイレを世界へと広め、今現在フラッシュトイレ協会会長を勤める、我らが山織恭輔様のお話です!」
瞬間、客席の一つの席に、スポットライトが灯る。
この荒れた環境で進行を丸投げする為体、人選を誤った。
マイクよし、注目よし。
「鎮まれッ!」
一喝、僕は言った。
会場内の全スピーカーに繋がるマイクに向かい、素で会場全体に響くであろう大声で、言った。
「神聖なるこの競技を、野次のような無粋で汚してはならぬ! 悪成績に対する落胆は良い、しかし! 勝者への賞賛も無く、口を開けば文句ばかり。一フラッシュトイレのファンとして、恥を知れッ!」
瞬間、先程までの騒がしさは消え、選手のフラッシュトイレを待つのと同じように会場は静寂に包まれる。
「不要は野次、そして僕の長話。違うか? もし違くないと言うならば、僕の話など終い! 今度こそ、全力を尽くした選手に万雷の喝采をッ!」
言い終えると、数秒の静寂。
そして、一人の勇気ある観客による一つの拍手を皮切りに、続く拍手、大喝采。
空気を震わすほどのその音に、僕も満足だ。
今年で34のアラサーにもなろう僕だが、未だにこの空気からは抜け出せない。
いつかの未来、この空気を僕が喋るまでもなく巻き起こすような選手が現れることを、僕は願う。
この空気を、フラッシュトイレを、選手を、観客を、メディアを、金を、世界を。
全てを巻き込んで台風の目となれる選手が現れることを、僕は願い続ける。
お読み頂き、ありがとうございます♪
フラッシュトイレ、魅力的な響きですね。




