表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
fall〜coda〜autumn  作者: 井能枝傘葉
46/65

4th day patternⅧ

〜昼休み〜


昼休みとなった。今日は体育の授業もあった為に、空腹だ。

いつものメンバーで集まり、いつもの席組みを作る。

昨日は……そう、昨日は竜華の弁当を食べて、一口食べてからの記憶は思い出せないから……考えるのはやめておこう。

さてと、今日の昼飯は何を……

「皆、聞いてくれ」

そこで竜華が、俺達3人の視線を集めた。

「どうした? 早くしないと購買売り切れるぞ」

「いや、それを焦る必要は無いんだ」

竜華が席の下に手を伸ばす……って、まさか……?


「今日もまた、作ってきたからな」


瞬間、俺達の時はまた止められた。


ふ、二日連続かよ……!

「実はな、昨日作った際の材料が少し残っていてな。駄目にするのは悪いと思い、またこうして作ってきたんだ。さぁ皆、食べてくれ」

『……』

竜華が包みを解くなか、俺達は視線を交わらせる。

まさか、昨日に続き今日もとは、誰が想像出来ただろうか?

しかも今日は3人にということで、陽斗と山吹にも逃げ場は少ない。

あ、今向こうの方から『ご愁傷さま』って聞こえた。まさにその通りだよ! 何か策があるな教えてくれ!

考えろ……考えるんだ、俺!


何か、せめて半減出来る何かでも……


  〇全く思い付かない…… ☐即席半減の策を!




〇……ダメだ、焦り過ぎて良い案が全く思いつかない

こうなったら……





Select → 〇






……腹をくくるしかねぇ!

「さぁ。皆遠慮せずに食べてくれ」

広げられた竜華の弁当は、4人が普通に食べれるだけの量があった。

確か昨日の材料が余ったからとか言ったよな? それでこの量って、どれだけ余ったんだよ。

『……』

もちろん、誰も手を伸ばさない。相変わらず、見た目は良い料理の数々、竜華には目移りしているように見えてるのか、

「どうした3人共、選びかねる必要はない。ちゃんと人数分用意してある」

稀に見る嬉しそうな声で、そう言ってきた。

違う……目移りしてるんじゃない。

どれを取ってもハズレのものをどうすれば被害を少なく出来るのかを考えているんだ!




―――で、3分後。

「ふふっ、3人共優柔不断だな。仕方ない、まずは私の自信作から食べてみてくれ。コレだ」

結果何も決まらなかった俺達の前に、竜華の自信作というのが置かれ、

「さぁ、食べてくれ」

『……』

もう逃げ場も何もなくなった俺達は互いに顔を見合わせて、

『い、いただきまーす……』

3人同時に、口をつけた。



その後は……語らせないでくれ―――







『   』


空は晴天。風は穏やか。絶好のピクニック日和


近くの小山に登り、私たちは頂へと到着


時間は……よし、少し早いがまぁいいだろう


「さぁ、昼にしよう」


準備はちゃんとしてきたんだ。近くにあったベンチに座り、背負っていたリュックサックを下す


目的のものを取り出すと―――アイツは首を傾げた


まぁ無理もない。こうして作ってくるというのは初めてだからな


若干手伝ってもらいはしたが、完璧に作ったものもいくつかある


「まずは、それから食べてみてくれ」


その中かでも自信作を、アイツへと渡すと―――




「……」

というところで目が覚めた。

夢なんて久しぶりに見たな……というか。

「凄い……懐かしい夢だったな」

状況から考えれば、小学生くらいの時、家近くの小さな山に登った時だ。

なんでまた、こんな夢を見たんだか……

「んー……まぁ、いいか」

夢で見たってだけで、そこまで深く考える必要はないだろう。




よし、学校行こう。







4th day fin →




Go to next



四日目が、一応、終了いたしました。

それはつまり、まだ何かがある、ということでもあります。

それはまた、しばらく先の話です、引き続き次の日をお楽しみください。


それでは、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ