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蛇足
――王妃様――
「ゼル様ったら酷いのですよ。あれほど大丈夫だと仰ったのに、昨日結婚して一年経ったことだし子供を授かるための儀式をしてみないかなどと仰ったのです」
「そうね、母子ともに安全に出産ができるように、まだ少し待ったほうが良いわね」
この子は最近急速に成長していますが元々体が小さかったので、まだ年相応の体格にはなっていません。
「お義母様、当分こちらに泊まっても良いですか？」
「もちろんかまいませんよ」
さて、この子がここに逃げ込んでくるのもこれで三回目、今回はどうしましょうか。
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――王太子――
「私はきっと悪くない。可愛いチッタが悪いのだ」
「そんな事はどうでもいい。働け！」
この攻防はこの後さらに数年続いたそうな・・・・めでたしめでたし？
