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詩  作者: 本城 てるり
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「介護-4-」

「介護-4-」


なぜ私を呼び出すの

貴女はいつだって息子が優先の過去だった

なら未来も息子を優先させなさい

そして電話を切るわ


お姉ちゃんだから


記憶にある母の貴女は

いつだってそう言って息子を愛してた


愛されたいと差し出した手は

いつの間にか下へ下へ

愛の器は小さくなった


なぜ私に言うの

貴女はいつだって息子を甘やかしてた

なら未来もそのままでいい

いまさら甘い声など聞きたくもない


愛されたいとかつて

差し出した手は誰かが掴んでくれた

ちょっぴり愛の器が育つ


入ってる量を返しましょう

貴女の分はもう無いの

葬式代くらいかしら


他の女に愛の器の中身を

使いきった息子は愛してくれるかしら

老いた老婆を


私が聞きたかった言葉は与えられなかった

だから私も与えない


そういうものだわ

カラの愛の器を抱きしめて

電話に出るのは3回に1度


だって貴女はもう

私にとって優先じゃないのだから


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