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淡々三国演義  作者: ンバ
第五回 矯詔發され諸鎮曹公に応じ、関兵を破り三英呂布と戦う
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六、十八人目の男

 当夜のうちに孫堅の敗報が告げられ、袁紹は大いに驚いた。


「あの孫文台が、華雄に敗れるとは思わなんだ」


 袁紹は対策を協議するため、すぐに諸侯に召集を掛けた。各々が到り、公孫瓚《こうそんさん》が最後に帳に入って来たのを確認してから、袁紹は述べた。


「先日は鮑《ほう》将軍の弟御が命に従わずに独断で兵を進めた結果、自らは命を落とし、将士の多くを失ってしまった。そして今度は孫文台が華雄に敗れ、我が方は鋭気を挫かれつつある。どうする、どうすればよい?」


 しかし、諸侯は一様に口を噤むのみ。


 そこで袁紹はふと、公孫瓚の後ろに控えている三人が目に付いた。三者ともに尋常でない容貌で、冷ややかな笑みを浮かべている。


「公孫太守、後ろの三者は何者か?」


 公孫瓚答えて、


「彼は私が若い頃の同門でしてな、平原の令の劉備《りゅうび》でございます」


 曹操が言う。


「もしや……黄巾討伐で功を立てた劉玄徳どのでは?」


 公孫瓚は肯定するとともに、劉備に命じて挨拶をさせ、更にその功労、並びに出自、経緯に至るまでを事細かに説いた。


 袁紹が、


「なんと、漢王朝のご宗室であられたか。誰か、玄徳どのに席を準備して差し上げろ」


 と述べ、劉備を座に就かせようとした。劉備は辞退しようとしたが、


「私はその方自身ではなく、その方の血統に敬意を払っておるのだ」


 と袁紹が言うので、かくて末席に座す事となった。関羽と張飛もまた、その側に侍立した。

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