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鋼の戦士 ―カリナ、機体セットアップする―

 カリナは衣装を着替えてきた。ルーカスがいずれカリナにプレゼントするつもりで用意していた上下繋がりのジャンプスーツスタイルとパイロットウェアだ。それにショートスリーブのパイロットジャケットを羽織り、手には極薄生地の指出しグローブ、両足には動きやすいショートブーツを吐く。左腰にレギオンブレイドを下げ、頭にはヘッドセットを乗せる。準備は瞬く間に終わる。

 急ぎ、ガレージへと戻れば、エレナの工房のメインガレージに移され出陣前の最終チェックを行っている。ジェイもエレナのサポートをしている。ルーカスの愛機のギャリソンも準備万端だった。

 

「ルーカスさん!」

「カリナか」

「はい、準備できました」

「こっちもOKだ。エレナの方も機体のセットアップは終わったそうだ」


 ルーカスも実戦仕様に着替えていた。上下分割のパイロットスーツに、頸部クッション付きの防弾フライトジャケット。指出しグローブにヘッドセット。足にはブーツと言う装いだ。


「そうですか。それでここから先の行動は?」

「二手に分ける、地上偵察迎撃部隊と、上空強襲部隊、地上部隊は俺が率いる。上空強襲部隊はブレイブハーツアライアンス所属の戦闘ヘリ部隊が君を現場まで誘導してくれるそうだ」

「ありがとうございます!」

「必ず勝つぞ」

「はいっ!」


 2人は強く握手すると、それぞれの機体へと向かった。


 そして――、運命の機体がエレナのガレージ前の屋外作業場に佇んでいる機体に乗り込むためのバケットクレーンが用意されていた。


「来たね? 早く乗りな、操縦席の使用についてレクチャーするよ」

「はい」


 2人乗りのバケットクレーンに乗り込むと上半身側面に移動する。 

 上半身は比較的前後に長く余裕がある。


「機体側面に所定のマークの位置に戦闘用IDをタッチしな」


 指示通りに行うと電子音が鳴ってスティールウォリアーの上半身は前後に分割されてせり出した、すると中にバイクのサドルのようなパイロットシートがあった。それにまたがると、エレナがコックピット正面のメインコンソールを呼び出す。その中央やや真下に縦長のスリットがある。


「そこにレギオンブレイドを挿しな、機体メインのAIシステムとエリュシオが繋がり連動する。人間の脳の精神体と電脳を連動させるシステムが組み込んである。エリュシオでも機体のシステムと協力することが可能だよ」


 指示された通りにレギオンブレイドを差し込むと機体がかすかに反応する。


『マスター、今までにない感覚です。ですがやれそうな気がします』


 そんなエリュシオにエレナ言う。


「うまくいったようだね。あとは任せたよ」

『私からも感謝申し上げます。これでこの世界の戦場でもカリナと一緒に戦えます』

「武運を祈ってるよ」


 二人はお互いを信頼する言葉をかわした。

 二人の支援を受けて、カリナはいよいよ戦場に臨むのである。


( 'ω'o[ 読者様へ ]o

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――勇者は、生まれた時から勇者だったわけではない――
これは、世界を救った勇者の物語ではない
世界を救う勇者が、生まれていくまでの物語である
少女カリナと精霊エリュシオ
二人の絆を軸に描く、本格ビルドゥングスロマン×ハイファンタジー戦記

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▼ 勇者カリナが、未来へ辿り着く直前の物語

AIと戦闘機械の未来世界へ飛ばされる、その直前――。
少女勇者カリナは、仲間たちとともに三百年の戦乱を終わらせる最後の戦いに挑んでいた。

『勇者カリナ/魔王城最終決戦録』を読む

―少女勇者カリナと仲間たちが挑んだ、魔王軍との最後の戦い―

勇者カリナ/魔王城最終決戦録 タイトル画

カリナシリーズ紹介ポータルサイト

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