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未来世界の英霊召喚

 そして、カリナは少し移動して広い場を確保するとレギオンブレイドを抜いて頭上に掲げる。エレナもルーカスも、何が起きるのかと唖然としていた。

 

『ソウルサモンズゲート開放します』

「英霊(エイドロン)召喚(・イヴォーク)!」

『英霊、ジャミール・カラユズ、召喚いたします』


 聖句を詠唱して名を呼ぶと空間に光の扉が開いた。そしてそこから歩み出てくる英霊の姿がある。


「ジェイ?」とルーカス、

「どう言う事だい?」とエレナ、


 なにより一番驚いているのは召喚されたジェイ本人である。

 

『ここはどこだ? まさか、イスタンボールか? 俺は死んで――カリナか?』


 突然の地上召喚に戸惑っていたジェイだったが、眼の前に佇むカリナの姿に聡明な彼は状況を察した。

 

「ジェイさん、お願いがあります。私と一緒に戦ってください」


 両手で剣を持ち、真剣な面持ちで佇むカリナにジェイは呟く。

 

『カリナ、強くなったな』

「そうですか?」

『あぁ、気配がぜんぜん違う。戦場に赴く兵士のそれだ。怒られてうろたえるばかりの新兵じゃない。それで? 俺は何をすれば良い?』

「はい、この機体に私とともに一緒に乗ってください。そして――私の〝初陣〟を見守ってほしいのです」

『こいつか――スティール・ウォーリアー、主人を失った悲劇の機体だったな』

「スティール・ウォーリアー――それがこの機体の名前なのですか?」

『あぁ、持ち主がつけたんだ。近接戦闘の達人でな、組み手の試合を何度かやったが全然勝てなかったよ。カリナ、事情はわかった。お前と一緒に戦場に出てやるよ』


 そして、ルーカスにも告げる。

 

『俺が彼女にしてやれる最後の支援だ。できればお前にも――』

「わかってる。お前が一緒なら、出陣を認めよう」


 ルーカスはジェイに向き合い、しっかりと答えた。彼らを見つめながらカリナは宣言した。

 

「必ずこの街を守りましょう!」

『あぁ!』

「もちろんだ!」

「決まりだね。それじゃ急いで準備しよう」


 ヴァンガードの準備を始めるエレナ、今こそ状況は動き出したのだった。



( 'ω'o[ 読者様へ ]o

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――勇者は、生まれた時から勇者だったわけではない――
これは、世界を救った勇者の物語ではない
世界を救う勇者が、生まれていくまでの物語である
少女カリナと精霊エリュシオ
二人の絆を軸に描く、本格ビルドゥングスロマン×ハイファンタジー戦記

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▼ 勇者カリナが、未来へ辿り着く直前の物語

AIと戦闘機械の未来世界へ飛ばされる、その直前――。
少女勇者カリナは、仲間たちとともに三百年の戦乱を終わらせる最後の戦いに挑んでいた。

『勇者カリナ/魔王城最終決戦録』を読む

―少女勇者カリナと仲間たちが挑んだ、魔王軍との最後の戦い―

勇者カリナ/魔王城最終決戦録 タイトル画

カリナシリーズ紹介ポータルサイト

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