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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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VSゴーレムの魔王2

「ジン様はそっちのでかい方を」


 アルベリオンにそう言われた俺は、ゴーレムの魔王と対峙する。


 動きは遅いから避けることはできる。


 が、俺のプレイスタイル的に避け続けても勝てないから、絶対にどこかで攻撃は受けないといけない。


 遅い分、重みはしっかりと乗っているのでいくら俺のHPが高いとはいえどワンパンだろう。


 【食いしばり】はまだ残っているから一度死ぬ分には問題ないのだが、アルベリオンがポカする可能性があるんだよな。


 そうなった時に魔王を倒して満身創痍の時に部下と相手しないといけなくなる。


 いや、今回はアルベリオンを信じるか。


 とりあえずはさっき削られたHPを回復するために避け続けるか。


「・・・シネ」


 さっきまで怒り狂ってたのに、静かに怒り始めると怖いって。


 俺とアルベリオンの話待ってたから色々気まずくなったんじゃないか?


 なんか申し訳ない。


 いや、空気を読めすぎる魔王が悪い。お約束なんて守らずに攻撃してくればよかったのに。


 うん、そういうことにしておこう。


 そしてゴーレムの攻撃は相変わらず軽く避ける。


「エェイ、チョコマカト・・・!」


 いや、そんなおっそい攻撃で避けられてイライラされても。


 ちょっと足が速い小学生なら簡単に避けれそうだが。


 それと、さっきから思っていたがあまりにも沸点が低すぎる。


 部下が殺されて傷心中なのはよくわかるが、一回避けられるだけでそんなに怒るか?


 ゴーレムなのに情緒不安定って結構特殊なキャラしてるな。


 確かにアルベリオンを見ているとかなり人間臭いっちゃあ人間臭いとはいえ、だ。


 このゲームは一体ゴーレムに何を求めているんだ。


「シネ!シネ!」


 と、さらにイライラし始めたゴーレムはただひたすらに俺に乱打してくる。


 当然ながら俺はその全ての攻撃を避ける。


 なんかこうやって上手いこと攻撃を避けれてると俺が強いプレイヤーみたいだな。


 別に全くもってスピードはないはずなんだけど、俺よりも遅い魔物がこの世にいたとは。


 AGIが0なのかマイナスなのかは分からないが、ある種の感動を覚える。


 今まで速度では、どの魔物にもプレイヤーにもましてやNPCにも勝ててなかったしな。


 毎回敵の攻撃を避けているアルベリオンとかバルドとかはこの全能感みたいなのを感じてるんだろうな。


 羨ましいが、もう今更俺のプレイスタイルは変えられない。というかステータスポイントは勝手にHPに割り振られる。


 俺は望んでそれをしてるからいいけど、普通のプレイヤーがそんなことされたら発狂だよな。


 珍しく取得の時に注意みたいなことを受けたから別に確信犯ではないが、削除不可なのが普通におかしい。


「アァ!メンドウクサイ!」

「まあまあそんな怒らなくても」


 俺は魔王を宥めながら、HPを密かに確認する。


 お、あと数秒で全回復する。


「ナラヨケルナ!」

「・・・はいはい、分かったよ」


 HPが全回復したのを確認した俺は、その場で一度止まる。


 それに合わせてゴーレムはかなり腰を据えたパンチの構えを取る。


「オイ、ヨケルナヨ?ゼッタイニヨケルナヨ?」


 ・・・フリか?フリなのか?


「ジャア、ナグルゾ?3、2、1」


 そして、ゴーレムは散々溜めた後カウントダウンを始める。


 まあ、避ける意味も特にないので俺は特段動くことはしない。


 ここで避けて反応を見るのも面白そうだが、流石に性格が悪い。なんかプリプリ怒るというより、結構マジトーンで怒ってくるから特段可愛さとかないんだよな。


 可哀想は可愛いとはいうが、見た目が真っ黒なゴーレムが可哀想でも特に何も思わないし。


 と、そんなことを思っているとゴーレムはパンチを繰り出す。


 ドガアアアン!


 おごふっ。


 物凄い衝撃波が俺を襲い、ボス部屋の壁に高速で叩きつけられる。


 もちろんHPは全損。


 【食いしばり】が発動し、俺のHPが全回復する。


「ナ、ナニヲシタ?」


 と、ステータスを確認しているとゴーレムの魔王は驚いた風に俺にそう問いかける。


「ん?どうかしたのか?」

「トボケルナ!ナンデ、ワタシノHPガナクナッテイルンダ?」


 あ。


 そういえば、この前の大量虐殺の時に反射率が二倍になってるんだったな。


 俺が受けたダメージは約10,000。そして反射率は151%。


 ゴーレムの体力である15,000をジャストで削り切れる計算になる。


「・・・なんかすまんな。そういうものだと思って割り切ってくれ」

「ハ!?ナニヲイッテルン———」


 ボガァァン!


 HPが0になったら魔物でも人でも当然、死ぬ。


 だが、俺のスキルによってただ死ぬだけにはとどまらない。


 魔王はかなりのHPを蓄えていたから、かなりの大爆発が起きる。


 さっき倒した部下に比べると10倍は超えているくらいになっている。


 さて、こっちの戦いは終わった。アルベリオンの方はどうなっただろうか。


 まさかとは思うが、負けてないよな?


 というか、さっきの爆発に巻き込まれて死んだりしてない?フレンドリーファイアの検証してないけど。


 ・・・まずいか?


 俺は若干焦りながら、爆発の煙が晴れるのを待つ。

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