天使のような妹
Christmas present
かなちゃん視点のお話です。
「かなしゃん!」
歳の離れた妹のななが、私を呼ぶとき舌っ足らずなのでいつもこう呼ばれる。でも、可愛くて仕方ない。
「なぁに?」
そう声をかけて、ななの目線に合わせるようにしゃがんで見詰める。
「しゃんたしゃん いちゅくるでちゅ?」
瞳をキラキラさせて聞いてくるところが可愛くてついつい
「いい子にしてないと来ないみたいだよ」
そう言うと、ななは
「なな、いいこでちゅ」
満面の笑みでいう返事に思わず笑顔をもらう。
いつも真剣で何事にも全力投球な姿に、3歳の妹なのにと感心してしまう。
「かなしゃん」
毎日この声に、色々な驚きや笑いをくれる妹。
「しゃむいから、かなしゃんといっちょに、おねんねしゅるでちゅ」
「良いけど、まだ寝ないよ。明日の予習したいから」
可愛らしいキャラクターがプリントされた枕を抱えながら、ななは大きなあくびをした。
「もう眠いの? おいで、なな」
「はいでちゅ」
かなちゃんは、ななちゃんと手を繋ぎ自分の部屋に連れて行く。
繋いだ小さな手は温かく、かなちゃんをほっこりとさせた。
「勉強は、ななが寝てからするか」
同じお布団に入り、ななちゃんのお腹をポンポンとしてあげると、まぶたがゆっくりとおりてきた。
「かなしゃん……おやしゅみ」
スヤスヤ眠る妹を微笑ましく見つめる。
しばらくして、ななちゃんが寝たのを確認したかなちゃんは、そっとお布団から抜け出そうとした。
「……ん? これじゃあ無理か」
パジャマの裾を握られ、天使のような寝顔を目にしたかなちゃんは、この後の予定を全てあきらめ、一緒に寝ることにした。
「おやすみ。私の天使ちゃん」
Merry Christmas。
皆様が素敵な Christmasを過ごせますように……




