秘密基地にスパイみたいに潜入? ー15ー
「……何で開けないのよ」
「会長の方がHPが高いでしょ。俺は死ぬ可能性があるわけで、一人取り残されますよ」
どちらかがドアを開けなければならない。会長は一度体験して嫌がるのは分かるけど、HPの関係上、俺は無理だから。
「ここは男が盾になるものなのに……」
会長は渋々ながらドアの前に立った。2Dキャラだから、ドアノブに手を掛けるわけじゃなく、ボタンを押すだけ。けど、ドアが開いた状態にならない。
「どういう事? ドアがあるはずなのに『開ける』表示が出て来ないんだけど」
失敗して電流が走ったわけじゃなく、そこにドアがない事になってるみたいだ。これはVRに切り替えて見る必要がある。
「光が何かを照らしてる……」
会長はドアを開けれない事から、いち早く切り替えて確認したみたいだ。光があるのなら、何処かにスイッチがあったり、光を動かすなどの手順があるかもしれない。
「どういう風に……って、またお前かよ!」
俺の目の前にあるのはドアではなく、大きな自画像。それも不倫写真、Sキーにも載っていた男の絵だ。それがスポットライトに当てられてる状態。
「この男を知ってるの?」
「いや……誰だか教えて欲しいぐらいだ。ガチャでこいつのが色々と出てきて……鍵だって」
「こいつが私達にとっての悪の親玉、東雲よ。商店街で見たもの」
Sキーの『S』はスーパーやスペシャルじゃなくて、東雲? 自画像は全身が描かれてるんだけど、股関の部分に鍵穴がある。これを差し込むとか絵柄的にも嫌なんだけど。
「ID付きのキー……これを持ってたから、東雲自身の戦闘員と受付は勘違いしたんじゃないの?」
ここに侵入出来たのがSキーのおかげだと、あのレムリア?は一体何なんだろう?




