ハズレくじを引くのは俺ですか? ー3ー
(作戦だから仕方ないけど、一人は結構心細いんだけど)
『何? 私の存在を無視するわけ』
レムリアは俺の部屋でぬくぬくしてるわけで、この場所にいるわけじゃないし。いつの間にか阿弥陀ゲームの観客が増えてるんだよな。しかも、その観客達はフローラの戦闘員達なわけだ。全裸モドキの戦闘員達が俺を囲むという異様な光景が広がってる。
勝負という緊張感のある雰囲気だけじゃなく、一人だけ敵に囲まれるプレッシャーもある。しかも、戦闘員達の顔が俺にそっくりなのは気のせい……まぁ、この中なら会長も紛れ込みやすいだろう。
「何をボケッとしてる。もう勝ったつもりでいるわけ?」
フローラの言葉にハッとする。色々と考えたせいでフローラを見てなかった。
俺に残ってる数字は五、四、三(一)、一の四つ。対するフローラは七、五、三、二。数字的にはフローラが有利だけど、こちらは一回勝てばいい。
ここでフローラが選ぶのは七か五。どちらも負ける可能性は四分の一。五同士なら引き分けで俺の勝ちになるし、七は一を引くかもしれない。
「私はカードを使用するわ。今回は『鋏』よ」
その効果で切られたのは真ん中と右隣の枠。相手の線は分からないけど、俺が描いた線が全部排除された。
『ちょっと……右から二番目の数字は一よね。ヤバいんじゃないの』
右端は七、二番目は一、三番目は三。右端は六と勝負して勝ったけど、残りの数字は一。三も『分配』にやられて残りは一。一が三つ並んだ事になる。
「いや……俺はここで『盾』のカードを使う」
『分配』も重ね攻撃になるんなら、『盾』を使えば三分の二がこっちの勝ちに転がり込む寸法だ。
「どの位置に『盾』を置いたか表示されない。けどね、重ね攻撃を考えると大体の位置は把握出来るわ。それにカード使用時、言葉にしなくてもいいのよ」
「えっ!」
フローラはカード使用時は声を出してた。これは俺が『盾』を使う際に声を出させるためか。
「『盾』の効果はこのターンのみ。その道筋を選ばれなければ損した事になるわね。私が選ぶのは左端よ」
フローラは左端を選ぶのは、『盾』の位置に辿り着かない事が分かってるから。それは『鋏』で線を全部切って分断したって事だ。




