ハズレくじを引くのは俺ですか? ー1ー
†
「それでは始めましょうか。先行は貴方からでいいわよ」
俺は阿弥陀ゲームに賭けるのを東雲にスカウトされる事で受けた。今のところ、会長も後ろに控えてる。最初から姿を消すと怪しまれるからタイミングが重要だ。
『一試合目は普通でやってみようよ。相手の出方も知りたいしね。最初からイカサマするのは後々怪しまれると思うから』
確かに阿弥陀ゲームは東雲カジノ専用ゲーム。フローラはやり尽くしてるだろうし、イカサマも準備出来るだろう。レムリアのイカサマだけじゃなく、相手のイカサマを探さないと。
まぁ、やれそうな事は一つあるんだよな。俺とフローラ、お互いにタブレットを所持。そこであみだの線を引いたり、カードを使用するかを決める。
「お言葉に甘えて」
俺は一番右端をチョイス。数字は七。偶数を選ぶのは『分配』を使用するために残しておきたいし、最初は勝って勢いをつけたいだろ。
あみだの線は各間で三本ずつ。左側から上下上下と一番最初の線の位置。等間隔で引いて、俺の線だけを考えると辿り着くのは左から二番目の位置だ。
「最初は勝ちたいもの。六だったのは運が良かったわね」
フローラの線を合わせた結果、到着したのは右端、相手の左側。数字は六だったので俺の勝ち。七で勝つには一番良い数字だ。一以外は勝てる数字だけど、二は低すぎる。『逆転』を考えると早めに消したいのもある。
「次は私のターンね」
右端の七、同じ線の六に着いたわけなんだけど、その仮定、道筋を映し出さず、結果だけが分かる。光が通り抜けるのなら、相手の線の位置を教えるようなものだから。
そう考えると、イカサマでやれる事の一つ。相手は俺が引いた線を知ってる可能性。フローラ側が用意したタブレットだから、盗み見出来るかもしれない。
けど、それを知る方法はないんだよな。相手は線を引いた後で、覗き見る事は許されない。仲介役が必要になるんだけど、そんな相手はいるわけないし。




