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旅する悪魔の体験記

作者:てぃたいむ
最新エピソード掲載日:2026/11/04
現界は他種族共存社会である。
人間、エルフ、ドワーフ、精霊、機械生命体、天使、龍族、etc……

しかし、悪魔族だけは、現界の誇る他種族共存社会から排斥されていた。悪魔は現界とは違う魔界を領土とし、創世から今日まで争いを続けてきた。

時は現代、第四次悪魔戦争が長期間し、民が疲弊し、食料は確保を困難とし、泥沼と呼べるものとなっていた。

そこに1匹の悪魔がいた。

彼は疑問を抱いていた。なぜ、争っているのか。

彼は疑問を抱いていた。どうして、対話ができないのか。

彼は疑問を、疑問のまま終わらせたくなかった。

戦争を終わらせるという正義でも、勝戦の英雄になりたい訳でもない。
ただ、他者との会話が大好きな悪魔が1匹。

話しかければ、問答無用で魔法ぶっぱ。

街を歩けば、騎士によるリンチ。

それでも悪魔は歩みを止めず、会話を求めて何千里。

彼にとって、聖女も、勇者も、英雄も、魔王も、騎士も、民衆も、人間も、エルフと、ドワーフも、精霊も、機械生命体も、天使も、龍族も、どうだっていい。

自分と会話をしてくれる存在はいるのか。

なぜ争う、という自分の問いに答えをくれる人はいるのか。

そんな期待を寄せながら、今日も悪魔は旅に出る。
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