表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/70

女好きの王弟

王都に戻り、日常が帰ってきた。


いつも通り朝早くに登校して予習をしていると、ふとメモを取ろうとした時に筆記用具を忘れてしまった事に気が付いた。

侍女がまた自分の世話に関してジャンケンしている所を目撃し傷心中であったため、準備を自分でしてみたが失敗してしまった。


購買に行こうと席を立つと、キャサリンが真剣な顔をしてデジャヴの様にこちらを見ていた。この流れはヤバいやつだと牽制することにした。


「一人で行くわ」 


ハッとしながらキャサリンは涙で目を潤ませながら何度も頷いた。


「はい、はい。承知いたしました」


え、そんなに一緒にまた茂みに行きたかったの、、?

ヴィクトリアはちょっと悪い事をしたかなと思いながらも、〝いやいや私には茂みは無理よ、トイレに行きたくも無いし″と自分を納得させる様に言い聞かせた。


ヴィクトリアは颯爽と立ち上がり、教室の出入り口に行くと王弟のキールスが居た。邪魔だったので、目の前まで行って彼に話しかけた。


「どいてくださる?」


彼はカッと顔を赤くしてイラついた様に話しかけてきた。


「お前に何の権限があって私に命令するのだ?」


え、何この人。下級生の教室まで来てキモいと思っていたが、彼の前に萎縮した様なローラがいることに気づいた。


「申し訳ございません、ヴィクトリア様。

また貴女様にご迷惑をお掛けしてしまって」


何を言われているかよく分からなかったが、使い回しで対処した。


「いいのよ」


にっこりと笑って言うヴィクトリアにキールスは気圧された様にしていたが、気を取り直した様に彼女を嘲るように言った。


「ローラには私が話しかけていたのだが、高貴なるヴィクトリア様は彼女とどういう関係で?」


ヴィクトリアはこの人感情の振れ幅が激しいなと思いながらも、ハッキリと言った。


「彼女、私の専属侍女になりたいそうですの。

だから連れて行きますわね。

久しぶりに学校にいらしたのですから、サルコーニ公爵令嬢にご挨拶なさったら?

彼女、貴方を心配していらしてよ。

それではご機嫌よう」



返す言葉がなくモゴモゴと言い訳をするキールスを振り返らずに、さっさとローラを連れてヴィクトリアは教室を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ