ネタバレ含む人物紹介
【ドムサ】
勇者。本作の主人公その1。
その本質は重度のシスコンであるが、時に冷静な判断もできる。
ちなみにカラドボルグ(勇者の剣)が与えられたのはメントレの悪ノリ。
王となってからは政務に励むも、長時間座っていることが苦手でこっそりと抜け出すこともしばしば。狩りに興じることも多かったが、二人の妃に支えられ何とか善政を敷いた。
【ナディア】
聖女。有力貴族の娘。
勇者と認定されたドムサに単一神メントレを祀る教会より遣わされた。清貧。勤勉。慎ましさ。等々を幼い頃から刷り込まれたがドムサやランに感化され変化する。
実家の影響で正妃になったことに引け目の感じている。白百合の王妃とも呼ばれる。
誰にでも優しく微笑む慈悲の王妃として、ドムサを生涯支え続けた。
【ラン】
元盗賊 現賞金稼ぎ(ガチの犯罪者だった)
スラム出身。生き残るために汚いことも人を騙すことも平気で行ってきた。無論体を利用することも厭わない。生きるために。
ドムサと一緒に旅をしてそんな自分が嫌になり、ナディアの協力の元、誰からも尊敬される華やかだが時に鋭い王の側妃となった。薔薇の花に例えられることが多かった。
【フレデリック】
聖騎士。本作の主人公その2。
ぶっちゃけ前作を読んでいないと理解不能。
前作悪辣女王に出てきたアルフレッドの転生体。メントレとの約束を果たすために世界を彷徨っている。
ニナニストリアに黒い短剣を使ったのは、前作主人公の魂の欠片を保持していたため。ちなみに魂同士は引き合う性質がメントレによって付与されており、時間が流れるに連れ大きな欠片となっていた。(その分ミセルコルディアに狙われやすくなっている)
それはそれとしてジェシカに惹かれている。
【ジェシカ】
勇者の妹。欠陥魔術師。多分本作のヒロイン(?)
兄が勇者になったため一緒に旅に出た。魔力制御が出来ないのは、前作主人公の魂が作用している。歴代最大の欠片の保持者。本作では語っていないが、魔力欠乏のとき夢うつつで前作主人公の記憶をみている。そのため失われたとされる古代魔法が使える。
勇者と聖騎士の両方に執着され、自由のひとつもないが本人は気がついていない。
本作終了後、フレデリックと婚礼を上げ一緒に住むようになる。
【ニナニストリア】
現リベルタの女王にして、リュスティーナから続いた王朝の最後のひとり。女王として責任を負う覚悟を決めていた少女。
傲慢で厳しいが他者への賞罰に関しては公平。それゆえ部下たちは恐れながらも従っていた。
数百年ぶりに狼獣人を王城へ迎え入れ自分の側近とした豪胆さももつ。彼女が王として長く治世を行っていたら、ドムサとはまた別の栄光と繁栄をリベルタにもたらした。
なお彼女も前作主人公の欠片もちであり、弓の腕前については正規兵を軽く凌駕していた。
【イーサン】
狼獣人の近衛騎士。
始まりの森にて討伐隊に従事していたが、ニナニストリアの目に止まり強引に引き抜かれた。剣の腕は確かだが真っ直ぐすぎるため、駆け引きは苦手。ニナニストリアに対して、分を超えた心配やおせっかいを行ってしまうことがあり、時々叱られていた。
常にニナニストリアの側に侍っていたため、他の貴族出の騎士たちからの嫌がらせは日常茶飯事。本人は立場上仕方ないと諦めていたが、ニナニストリアが私のモノに手を出されたとして報復をすることも多く、それも下っ端たちからの女王の評価を上げていた一因。
ちなみに前作のジルベルトの生まれ変わりである。