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転生したら白ねこでした。お菓子魔法で異世界の心を癒やします。――もふもふカフェから始まる甘くてやさしい異世界生活――  作者: 明石竜


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第九章 最後のお菓子

王都に戻ると、状況はさらに悪化していた。

王女の容態は危篤。残された時間は、あと一日もないという。

「急がないと!」

城へ向かおうとすると、衛兵に止められた。

「ココ、お前を逮捕する」

「なぜ!?」

「王女を呪った疑いだ。おとなしく縛につけ」

「違います! 私は王女を救うために……」

「言い訳は聞かない」

絶体絶命。しかし、そこに助けが現れた。

「待ちなさい」

アランだった。

「ココは無実だ。俺が保証する」

「しかし、アラン殿……」

「彼女が呪ったというなら、証拠を見せろ。ないなら、通せ」

アランの説得で、何とか城へ入ることができた。

「ありがとう、アランさん」

「礼はいい。早く王女を救え」

王女の病室へ駆け込む。

彼女は、ほとんど意識がなかった。

「殿下!」

「ココ……? ああ、あなたが最後に見られて、よかった……」

「諦めないでください!」

厨房を借りて、急いで呪い解除のお菓子を作る。

月光の果実を砕き、星屑の蜂蜜と混ぜる。特別な小麦粉を加え、心を込めて練る。

「どうか、成功してください……」

生地を型に入れ、オーブンで焼く。

十分後、完成した。

虹色に輝き、星のような光を放つケーキ。

「これが、最高のお菓子魔法……」

王女の元へ戻る。

「殿下、これを食べてください」

弱々しく首を振る王女。

「もう、何も食べられないの……」

「大丈夫です。これは特別なお菓子です。必ず、あなたを救います」

スプーンで、小さな一口を口元に運ぶ。

王女がゆっくりと口を開け、ケーキを食べる。

その瞬間、部屋中が光に包まれた。

「これは……!」

王女の体から、黒い霧のようなものが出てきた。呪いが、形を取って現れたのだ。

「消えろ!」

ノエルが魔法で黒い霧を攻撃する。

霧は悲鳴を上げて消滅した。

光が消える。

王女がゆっくりと目を開ける。

「ココ……?」

「殿下!」

「私、生きてるの?」

「はい、助かりました」

王女は涙を流した。

「ありがとう……本当に、ありがとう……」

その後、王女は完全に回復した。

呪いの真相も明らかになった。犯人は、王位を狙う遠い親戚だった。彼は古代の禁術を使い、王女を呪ったのだ。

犯人は捕らえられ、王国に平和が戻った。

「ココ、あなたは王国の恩人よ」

王女が公式の場で宣言する。

「今後、お菓子魔法は正式に認められます。そして、ココを王国魔法顧問に任命します」

大歓声が上がる。

こうして、私のお菓子は、単なる食べ物から、人々を救う魔法へと進化した。

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