マキシ対ゼロスリー
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―――学園の中心部でダルタニアンが高らかに宣言する。
「我が血は獣、獣の群れを統べる者なり
―――『血の猛獣大隊』!!」
―――その宣言を聴き入れて彼の周囲に現れるのは、真っ赤な血の色に染まった無数の獣の群れだった。
その中には―――
―――巨王猪ベヒーモス
―――飛龍ワイバーン
―――鷲獅子グリフォン
―――混合獣キマイラ
―――大王鳥ガルーダ
―――雷鳥サンダーバード
―――大魔猿コング
―――独眼鬼サイクロプス
―――その数十匹にのぼる中型から大型までの獣達の中には、世界に知れ渡る強力な力を持った魔獣も含まれていた。
「さあ!お前達!!虫ケラ共を駆逐しろォオッ!!!」
召喚した血の猛獣大隊に命令を下したダルタニアンに従って、四方から迫る虫型魔物と激突して次々に殲滅していく。
「ほぉ~♪ あの坊や、なかなか面白いことが出来るじゃないか♪ やれば出来る坊やだったのかい♪」
ダルタニアンの猛攻を目にしたミレディーは、今にも自分から猛獣大隊に挑みそうな狂気の笑みを浮かべて見つめる。
また一方では―――
「―――『血の野薔薇』!!」
―――アラミスの周囲から真っ赤な荊の蔓が飛び出して、一瞬にして数多くの虫型魔物にグルグルと巻きついて拘束すると、右手を顔の前でグッと引きつけるような仕草を見せた途端に血の荊に虫達がきつく締め上げられていく。
「―――フンッ!!」
無数の棘が外殻に刺さり、そこから更に締め上げられた虫達が弾けるように五体をバラバラにして大地に散らばっていった―――
「フフッ♪ 我が姪の片割れも、なかなかいい腕をしているじゃないか♪」
―――フォーコンの女王レーツェルと異母姉妹であり、身分を偽って騎士としてレーツェルに仕えているアラミスも叔母であるミレディーにとっては同じく姪であることに変わりはない。
更に視線を流すと―――
「……」
―――無言のまま髭を弄り始めたアトスをミレディーは目にして、
(ああ……ありゃあ、相当頭にきているねぇ……アトスの技を目にするのも何十年振りかねぇ)
虫の魔物が群れとなりアトスの周囲から襲い掛かろうとした時―――
「……『血の聖剣騎士団』」
―――アトスの声と同時に足元に鮮血が広がると、次の瞬間に真っ赤な剣を携えたフルプレートの鎧を纏った騎士団が浮かび現れてきた。
「且つてはフォーコン王国を守護した英霊たちよ。この地に集う若人達の怨敵を討ち滅ぼさん!」
アトスの宣言と共に血の英霊達が血の聖剣を振り翳すと、迫る虫の群れを次々と迎え撃って斬撃の餌食にしていく―――
―――ダルタニアンの『血の猛獣大隊』
―――アラミスの『血の野薔薇』
―――アトスの『血の聖剣騎士団』
吸血鬼騎士最強の四騎士のうち、三騎士がこの地で敵を葬り去るために己の能力を駆使して戦場を駆けていく―――
―――彼等の周囲には次々と押し寄せる虫型魔物の屍が累々と積み重なっていく。
ダルタニアンの血の猛獣が噛み砕き、アラミスの荊が次々と締め上げて千切り、アトスの血の騎士団がその剣を振り翳して斬り刻む―――
「おお♪ おお♪ 誇りある吸血鬼騎士団はまだまだ衰えちゃいないようで何よりだ♪ それじゃあ……」
―――ワインレッドのドレスに身を包み手甲・足甲を装備して、その上から白衣を纏ったミレディーは真っ直ぐ前に伸ばした指先から自らの血を一滴、大地に向かって滴らせる。
すると一滴の血が一瞬で周囲に大きく広がり、気づけばダルタニアンやアラミス、そしてアトスの足元に地面を残して目に入る範囲のすべてを血の海へと変えた―――
「私も―――『母なる血の海』を見せてやろうか♪」
―――巨大な血の海が広がり波打ち、そしてその海にあらゆる虫型魔物が落ちて溺れていく。
「―――なんだよ!!これ!?」
自分の周囲が血の海に変わり、驚愕の声を上げるダルタニアン―――
「これがミレディー様の御力だ。あの御方は、その血で母なる大海を生み出される」
―――隣に佇むアラミスがそう告げてきたことに、ダルタニアンは改めてミレディーの底知れぬ能力に冷たい汗を頬に伝わらせた。
その血の大海は周囲の魔物のみならず、ダルタニアンの猛獣大隊もアトスの聖剣騎士団達もすべてをその波に攫って飲み込んでいく―――
「アッハッハッハッ!!!―――さあ~♪ 何もかもが台無しだぁ♪ この世のすべては海の底~♪ すべては御破算!海の彼方に消え去ってぇ~♪ 真っ赤な血に染まった母なる海に帰してやろう♪ イッヒッヒッヒッ♪」
―――その血の大海の上に立ち、歌いながらダンスを踊るようにして独りクルクルと回転し、狂人の笑みを浮かべる『狂気の』ミレディーをダルタニアンもアラミスも呆然として見つめている。
只一人アトスだけは鋭い眼つきでミレディーの動向を見つめていた―――
―――同じ頃、
大学部の中心で四方から迫る虫型の魔物を討伐するルドルフ達。
「オラァアアア―――ッ!!!」
手にする黒十字槍=焔を振り被り、込めた闘気と共に横一線で振り抜くと放出された闘気が広がって虫の群れに斬撃を与える。
「……私もいくわよ」
そう呟いたレベッカは―――
火属性―――《炎槍》
風属性―――《風刃》
土属性―――《土槍》
水属性―――《氷弾》
―――同時に詠唱を発声して魔法陣を展開する。
『四重高速同時魔術詠唱』を駆使して四つの魔術を同時展開したレベッカが、その手にする漆黒杖=吉祥果から発射する―――
―――同時に発動された魔術が周囲で暴れ回り、虫型魔物を次々と魔力の本流へと飲み込むと燃やし尽くし、切り刻み、貫かれて、凍結して崩れ落ちていく。
「や、やっぱり御二人は凄い……」
「……うん」
ルドルフとレベッカに師事するユウリとカイも虫型魔物を倒していきながら、レベルの違う二人の闘いに見入ってしまっていた―――
―――だが、
「―――ルドルフさぁん!レベッカさぁ~ん!!」
そんな殺伐とした戦場に少し間の抜けた女の声が響き渡って二人の名を呼んでいる。
「ッ!?―――おい!エディス!お前、こんなところで何やってんだよ!!危ないからどこかの建物の中に入っとけ!!!」
走り寄るエディスにルドルフはいつにも増して真剣な表情と怒りの籠った声を張り上げる。
エディスは八雲の龍紋の乙女の一人であり、大事な妻の一人だ。
そんなエディスに、もしものことがあったとしたらルドルフは八雲に顔向け出来ないことになる。
「―――私もお手伝いします!!」
「馬鹿野郎!!!―――只の受付嬢が何言ってやがんだ!!!」
エディスの申し出に怒り心頭のルドルフだったが、そこにエディスが黒弓=夜風を握り前に突き出す。
「それは!?」
ルドルフも同じ黒神龍装を持つ戦士だ。
その弓が八雲の『創造』したものだということはすぐに理解した。
「私もレオパールの狩人として魔物を討伐した経験はあります!どうか手伝わせて下さい!!」
「だが、お前の身にもしも何かあったら、八雲に―――」
そう言い掛けたルドルフの肩にレベッカの手が置かれる。
「―――エディスの覚悟を蔑ろにしてはダメ……夫のために戦う彼女の決意を尊重してあげましょう」
「レベッカさん……」
レベッカの言葉を聴いて感謝するエディスと、その様子を見たルドルフも反論の余地がない。
「分かった。エディスは弓で遠距離支援を頼む。それだけ自信があって出てきたんだ!仲間には当てないでくれよ!!」
「―――そんなドジはしません!!」
そう言って反論するエディスだが、それにはルドルフのみならずレベッカも懐疑的なジト目の視線を送っていた。
「レベッカさんまで!?酷い……」
「―――おい!ボーッとしてないで来るぞ!!」
ズンと落ち込んだエディスのことは構わずに虫型魔物は襲い掛かって来る―――
「―――ハァアアッ!!」
―――ルドルフとレベッカが攻撃の手を出す前にエディスが矢を番えたかと思うと、鏃に炎を纏ったその矢が瞬時に接近する魔物達に次々と刺さっては燃え上がっていく。
「ヒュ~♪ やるなあ……それにその弓、流石は八雲か」
口笛を吹きつつ、ルドルフはエディスの手にする夜風の強力な能力に八雲の凄さを改めて感じていた。
「はい♪ 八雲さんの弓は世界一です♪」
「それはどうもご馳走様……」
幸せそうに答えるエディスにルドルフは顔を顰めながら、それでもクスッと笑みを溢してから再び虫の群れに飛び込んでいくのだった―――
―――地上各所で防衛戦が繰り広げられている時、マキシとセルバルスがいる繭の中の空洞では、
パチパチパチッ!―――盛大な拍手がマキシの背後から響く。
「―――誰だ!!」
まったく気配を感じていなかったマキシが、振り返った先に立つ金髪の優男を睨んで叫んだ。
「素晴らしい!実に面白いものを見せてもらったよ。蒼神龍の御子マキシ=ヘイト」
マキシはセルバルスに奉仕させていたモノを元に戻して女に戻し、スカートを戻す。
「―――ゼロスリー様!?」
その男を見てセルバルスが口走った。
「ゼロスリー?……君がこの大袈裟な舞台を用意して茶番を計画した奴かい?」
マキシがゼロスリーと呼ばれた金髪の男に問い掛ける。
「茶番とは酷いなぁ。初めて御目に掛かります。僕は―――ゴルテスト=ペイウッドスベンと申します」
「ッ!?……ゴルテスト」
目の前に現れたゴルテスト=ペイウッドスベンを名のる男に、マキシは警戒心を最大にまで引き上げる―――
「そんなに警戒しなくてもいいよ。僕はこう見えてレディーは敬意をもって接することを心掛けているんだ。なあ?セルバルス♪」
ニコニコと上辺だけの笑みを浮かべながら、そうセルバルスに問い掛けるゼロスリーだったが、
「……」
セルバルスは無言のまま何も答えない。
「……ああ、そうか。君はもうマキシ=ヘイトの眷属になってしまったんだね♪ 本当に君は節操がないね。あっちで股を開き、こっちで股を開きと―――」
「―――黙れ」
セルバルスに対する侮辱を遮ったマキシの眼は鋭く『殺気』を放っていく。
「おお~怖い♪ 流石は蒼神龍の御子といったところか。しかし君も且つては九頭竜八雲と対立する立場で、紅神龍の御子を狙いヴァーミリオンで反乱を起こした大罪人だろう?」
「ッ?!……お前……」
見ていたかのように流暢に語るゼロスリーにマキシは驚くと、
「何故そんなことまで知っているのかって?それが『深淵』だよ、マキシ=ヘイト。君のこともそれ以外の九頭竜八雲の周りにいる者達はすべて把握しているよ♪ 光があれば影があり、影があれば闇があり、闇があれば、そこに『深淵』がある。我々はどこにもいない。だが……どこにでもいる」
「……」
金髪の優男はその緑の瞳を笑みで歪ませながらマキシに続けて語っていった。
その間にもマキシはゼロスリーの戦闘スタイルを見極めようと一挙手一投足を見逃さないようにしていたのだが、
「―――ダメじゃないか。僕の前で瞬きをしちゃあ♪」
一瞬の瞬きの間に目の前のゼロスリーが消えて、自分の背後から耳元に唇を近づけて告げられた言葉にマキシが戦慄した―――
―――だが、次の瞬間、
「―――《古代拘束》」
「なっ!?―――これは!?」
マキシの両手首に両手足、そして身体を縛り付けて育った胸を強調するように上下に巻き付かれたのは半透明の粘液のような拘束だ。
それもマキシだけではなく、セルバルスまでその術に拘束されていた。
まるで八雲の《魔神拘束》のようなその魔術には流石のマキシも驚きを隠せない。
「これは神々がまだこの地上にいた時代、戦いに用いられた神の拘束だよ♪ 如何に神龍の御子でも、この拘束を解くことは出来ない。何をされようとね……」
背後から抱き着くように密着してマキシの耳元でそう告げながら、ゼロスリーはマキシの胸に手を伸ばす。
「やめろ!!―――お前なんかに誰が触らせるか!!!」
拘束されて近づくゼロスリーの手に不快感を抱いていたマキシは怒鳴りつけた。
同時に魔術を展開して反撃を試みようとするが―――
「ッ!?―――どうして!?」
―――魔力を展開して魔術を発動させることに対して阻害する何かが働いていて、魔法陣すら開かない。
「無駄さ♪ この《古代拘束》は身体を拘束するだけじゃなくて魔術の展開も妨害する。勿論だが君の得意な【呪術】もね!」
そう言い切ったゼロスリーは背後から回した手を、目の前の豊かなマキシの胸の上に置いてグッと鷲掴みにするのだった―――
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2023.07.27
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■2023年7月27日■
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漫画をご担当くださいました森あいり先生!本当にありがとうございました!!
商業案件はこれにて終了ですがこれからも、どうぞ宜しくお願い致します☆
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誤字報告も本当にありがとうございます!
これからも宜しくお願い申し上げます!




