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第46話 魔物対策 その3

今回の話も、書くのが苦労しました……。


それでは、最新話をどうぞ!

「なぁ、勇綺?」


「え?」


 こちらの状態異常攻撃が効きづらく、厄介な花粉攻撃を仕掛けてくる人食い花の対策で、頭を悩ませている勇綺に、龍哉が突然呼び掛ける。

 呼び掛けられた勇綺は、龍哉の方へと視線を移す。


「そういえばお前、確か、バニラのねぇちゃんから、《戦闘では、植物系の魔物相手ならば有利に戦えるスキルを持っている》って、説明されてたよな? 人食い花は、植物系の魔物だから、そのスキルを使えば、何とかなるんじゃね?」


 こちらに視線を移す勇綺に、龍哉は、人食い花の対策に園芸師のスキルを使う事を提案すると……。


「あ……。そういえば、バニラさん……、そんな事を言っていたね……。情報収集する事ばかり考えていたから、うっかり忘れてたよ……」


「何、忘れてんのよ……。はぁ……」


「全く、うっかりさんめ!」


 龍哉からの提案によって勇綺は、自身が植物系の魔物相手に有利に戦えるスキルを持っていた事を思い出す。どうやら勇綺は、情報を集める事ばかり考えていた所為で、植物系特効のスキルを持っていた事について、うっかり忘れていたようである。

 植物系の魔物を有利に戦えるスキル持っていた事を今まで忘れていた勇綺に、秋は呆れながらため息をつく。

 呆れている秋とは対照的に、龍哉は、植物系特効のスキルを持っていた事について、うっかり忘れていた勇綺を、ニヤニヤしながら、からかっていた。


「え、え〜~と……。と、とりあえず、人食い花に対抗できるスキルが、どんな効果があるか、今、確認するね……」


 自身の能力についてうっかり忘れていた勇綺は、早速、人食い花に対抗できるスキルの効果を確認しようと、アイテムポーチから取り出したステータスプレートに視線を移す。


「僕が、今、使えるスキルは……。武器に植物系特効を付与する戦闘スキル、【伐採】が使えるみたいだね……。うん、このスキルの効果なら、人食い花に対抗できるかも……。ならば先ずは、龍哉と秋が遠距離武器で注意を引いて、人食い花の隙を作る。そして僕は、注意を引いて隙だらけになった人食い花を、スキルで植物系特効を付与した斬撃属性の武器で一撃で倒す。ちょっとばかしスピードとの勝負になるけど、この作戦なら、人食い花が厄介な花粉攻撃を仕掛けてくる前に、倒す事ができると思う……」


 ステータスプレートでスキルを確認した勇綺は、人食い花の対策について、龍哉と秋に説明をする。今の勇綺達にとって、人食い花の状態異常攻撃は、かなり厄介だ。戦闘力の低い勇綺達が、この状態異常攻撃を防ぐには、遠距離武器で怯ませてから、植物系特効を付与した斬撃属性武器で、人食い花が攻撃をする前に、一撃で倒すしか無いだろう。


「スピードとの勝負か……。少しのミスも許されねぇな……。だが、やってやるぜ!」


「殺られる前に、殺れって事ね……。良いわ、その作戦で人食い花に勝てるなら、やってやるわよ!」


 勇綺が提案した人食い花の対策に、龍哉と秋は、やる気に満ちた表情をしながら納得する。


「よしっ! これで朝の平原に出現する、七体の魔物についての対策は、ばっちりだな。次は、夜の平原に出現する魔物についての対策だ。勇綺、次のページをめくってくれ!」


「うん!」


 朝の平原に出現する魔物についての対策を終えて、龍哉は、夜の平原に出現する魔物についての情報を集めようと、勇綺に、図鑑の次のページをめくるように促す。

 龍哉の言葉に納得した勇綺は、図鑑の次のページをめくる。


「え〜〜と、夜に出現する魔物は……、インプ、ナイトファング、ジャイアントラット、ワイルドオウル、コープス、火の玉、ジャイアントアントが出現するみたいだね……」


「ほほう……。夜になると、出現する魔物が全て変わったな……。面白い……」


「!!?」


 めくった先のページに記載されている、夜の平原に出現する魔物についての情報に、勇綺と龍哉、そして秋は視線を移すと……。


「うひぃっ!! む、虫っ!?」


「「あ、秋?」」


 新しいページの図鑑に視線を移した秋は、突然、顔を青ざめながら奇声を上げる。

 勇綺と龍哉は、目を大きく見開きながら、奇声を上げた秋がいる方へと振り向く。


「うぅぅ……、虫はぁ……、無理ぃ……、嫌ぁぁぁ……」


(え? え? な、何? 何で、震えてんだ? どうしたんだ?)


 秋は何故か図鑑を見ようとせず、震えながら、両手で両目を覆っていたのだ。

 両目を両手で覆っている秋に、龍哉は目を丸くしながら戸惑ってしまう。


「あ……、そういえば……。チョコさんとバニラさんが、イッカクの話をした時、秋の様子が何だか変だったけど……。もしかして秋は、虫が苦手なの……かい?」


 勇綺は、チョコとバニラがイッカクについての話をした時、秋の様子が変だった事を思い出す。そして秋に、虫が苦手なのかを問い掛けると……。


「うぅぅ……、最悪よ……。アレは……。何か脚がいっぱいあるし……。模様も気持ち悪いし……。いきなり跳びはねたりするし……。しかも、気持ち悪い見た目で、集団で集まったりもするし……。うぇぇ……、思い出しただけで、寒気がしてきたわ……。何であんな不快な生物がこの世にいるのよ……。あ〜~……、嫌いよ……。虫なんて……」


 勇綺の問い掛けに秋は、虫に、不快そうな表情をしながら悪態をつく。秋の表情を見る限り、虫が相当苦手なのだろう。


「おいおい、嫌いとか言っている場合じゃねぇだろ? 何とか我慢して戦ってくんねぇか? 戦力の低い俺達が、魔物を倒すには、秋のスキルが必要なんだよ……。な? 頼むよ……」


「嫌よ。頼まれても嫌。絶対に嫌! あたしは、虫の魔物だけは、戦わない。死んでも戦わないから! 二人で何とかして! 良いわね!?」


 龍哉は呆れた表情をしながら、虫が苦手な秋に、我慢して戦うように頼み込む。

 だがしかし秋は、龍哉の頼みを何の迷いもなく一蹴してしまう。どうやら秋の決意は、相当固いようである。


「ガキかよ……、お前は……。はぁ……。おい、勇綺、どうする? 秋が使い物にならねぇんだけど?」


 頼みを一蹴した強情な秋に、龍哉は呆れながらため息をつく。困り果てた龍哉は、秋の事について勇綺に問いただす。


「う〜~ん……、虫が苦手な秋を、無理矢理、虫系の魔物と戦わせるのは危険だと思うよ? 秋の虫への恐怖心によって、連携が取れないだけじゃなく、魔物との戦闘が、かなり苦しくなる可能性があると思うんだ。だから、虫系の魔物は、僕と龍哉の二人で何とかするしかないと思う……」


「まぁ、確かに……。無理矢理、秋に、苦手な虫と戦わせたら、間違いなく俺達の足を引っ張る可能性が高いだろうな……。仕方ねぇ……、俺達で何とかすっか……」


 問い掛けられた勇綺は、秋を抜きにして、虫系の魔物を、自分と龍哉の二人で倒す事を提案する。秋の虫への恐怖心によって、二人の足を引っ張る可能性を考えると、虫系の魔物は、勇綺と龍哉が相手をした方が得策だろう。

 勇綺からの提案に、龍哉は、しぶしぶながらも納得するのであった。

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